「なんでブログの行間をあけるんですか？」と問いかけた、かのユーメーな元社長のブログの行間というエントリがブログ界をにぎわしております。ああ、ついにオモテな人が表だって言ってくれたと、私としては喝采を送りたい。

前々から、特にゲーノー人ブログに見られる極端な行空けと中身の無さが慣れない。そんな、コメントが数千件付くような「人気ブログ」よりも、よほど自分が普段徘徊しているブログさんの方が有益だよっっ！ とか思っちゃう。ま、ゲーノー人ブログの場合は文章を「読ませる」ことが主たる目的ではないのですから、いいんでしょう。

「そんなことないです！ ●●さんのブログはすごく面白いしタメになるんです！ ちゃんと読んだこともないくせに何言っちゃってるのこのクソウェブ屋！ 二日続けて夜食がハンバーグとかどんだけ？」という方、応戦はしませんのでどうぞお好きなブログを応援してください。あと「どんだけ」て言葉は好きじゃありません。どれくらいなんなんだ、と最後まで書きゃーがれ。失敬。

で、そのエントリを受けて書かれたekkenさんのブログの行間が空いているのは、書いている本人が読みやすいと信じているからという記事をふむふむと読んでいたら、関連記事のとあるエントリが目に止まりました。少し前の記事になりますが、ユーザビリティの見地から実に良いことを書かれているので抜粋します。

読みやすい文章を書くために、句読点ごとに改行する事を勧めるブログを見かけることが多いです。

（中略）要するに、改行文章術を勧める人は、サイト閲覧者が「自分が表示させている通り」に見ていると信じているものと思われます。

【改行を勧めるブログ文章術を妄信してはいけない（2006年02月23日）】

この件に限らずなんですが、ネットを見るにはいろいろな環境があって、それぞれ見え方が違うことを意識できていない人は多いんじゃないかなと思います。

句読点だけではなく、一段落の文章を40文字程度で改行して書いているブログも少なくない。これが携帯で読む人や、同じブラウザでも文字サイズを大きめにして閲覧している人にとっては、行末が数文字分改行して読みにくかったりします。

XHTMLに詳しくなく、管理画面でブログ記事を入力している方は意識しないかもしれないけど、文字の改行は <br /> タグに変換されています。br、はBReakの略で、XHTML的には「強制改行」と呼んだり呼ばなかったりなんです。強制ですよ。イヤーやめてーお父さんおかーさーんと言っているムスメを連行するようなものなんですよ。

従って、こういった文章はある程度まとまった段落で書く方が読みやすかったりするのでは…と私は思うんです。実際、いわゆる「お気に入り」として徘徊しているブログさんはそういう感じ。が、逆に「もう、文字ばっかり！ こんなにつらつら読みたくない！」という方には、私のような無駄に前置きが長く、ときにスクロール100メートル走のようなブログは目に毒なのでしょうなあ。

確かに、読書では長い文章が気にならなくても（気になったら推理小説の犯人まで行き着けないね）、モニタで長い文章を読むのは目も気も疲れます。なので私のブログでは数段落に一回は目を休め、途中でトイレ休憩するよう奨励しているわけです。どれだけ長いんだ毎日考。

…といっても、改行を絶対しないなんて決めちゃぁいません。
バランスから言って、入れてもよかんべと思ったら入れてます。まぁそこらはポリシーあるんだかないんだかイー加減なウェブ屋ってことで、ひとつヨロシク。規則は破るためにあるんだよ！（あれ

ちなみにekkenさん、私は貴方のブログを携帯で読んでいますが、まことに読みやすいなァと思っておりますよ。

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