おとといのことなんですけど。

その日は悪天候で、雷がドッカンドッカン鳴り響いていて。その様子を、20階のオフィスの窓から会社のみんなと見学していました。

その雷っていうのが、もう凄まじいんです。
普通、黒い雲から下界に向かって下に伸びるか、まあ山なんかでは稲妻と稲妻を横に結ぶH型のものが見られたりします。すごいと言ったってその程度。

だけどそのときの稲妻は、まるで航空自衛隊のブルーインパルスのように円をクルクルと描いたり、幾何学模様を描いたり、怖いってよりもすごいなー、すごいなーと見ていたんです。

photo by stock.xchng - lightning (stock photo by rombel)

そのうち、眼下の、目の前にあったビルめがけ、私たちのいるビルの後方から稲妻が直撃し出しました。その稲妻は、稲妻というよりもプラズマのような…よくわからないんですが、赤い軌跡を描いてどーん、どーんとビルに直撃するんです。

うわあ、なにこれすごいね、なんて同僚たちと釘付けになっていたその直後、そのビルは隣り合った京王百貨店の建物と共に、ドミノのようにズガーーーーーーンと向こうへ崩れ倒れていった…！

「わああああ！」って起きたのはこのとき。

起きてからも、10分くらいは放心状態でしたよ。今まで見物状態でオモシロがっていたのが突如として、自分たちも危険な状態にあることに気づいたんですから。だってその軌跡は、自分たちのビルをかすめるようにして抜けていっていたんです。あと5メートルずれていたら…

そのまま目が覚めなかったら、ワァワァギャァギャァとパニック映画のごとく、下り階段に殺到するシーンになったのでしょうね…。

いやぁ、本当に怖かった。
そんな夢の話でした。

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