自分の車を洗車しに出かけた。
自分の手で洗車するのはかなり前のことで、めっきり洗車機に頼りっぱなし。スタンドにいたときは洗車だポリマーだ油膜取りだとこまめにやっていたので、最近は愛車もさぞ寂しく思っていたに違いない。いや、思っていた。物言わずとも、乗るたびにガンを飛ばされていたような気がする。

家のすぐ近くにはコイン洗車場がなかったので、隣の市の洗車場に。平日だけあって空いている。そのまま洗車スペースに車を入れる。水洗いのコースはせわしないから、洗剤が出てくるヤツがいいな。

ぉ。泡洗車とかあるぞ。わー、懐かしい。
スタンドでもやってたやってた、泡洗車。ムートン地の手袋をはめて、撫でるように車を洗うわけ。しかもこの手袋、中は皮だから使い込んでくと例えようもなくクサいんだわ。それにスチームでドアの継ぎ目に入り込んだ泡をちゃんと吹き飛ばしておかないといけないし。

ってな小話はいいとして、早速洗車。服に水や洗剤が付くのを見越して、ちゃんとエプロン着用で来ているからお構いなしだ。泡洗車は、洗剤に比べて車に傷が付かないのでイイ。なによりこの泡のなめらかな手触りがたまらない。

サル「お客さん初めてぇ？　気持ちいい？」
愛車「んー、そこそこ」
洗車機「残り時間はあと1分です」

と風俗のような会話を交わしたかは定かでないが、ともかく洗い終え、拭き上げて一段落。拭き上げなんて昔は1台5分以内には終わってたもんだが、暑いのと疲れるのとで遅々として進まない。洗車って全身運動なんだよね。

それでも全体の水分を拭き取り、内窓やダッシュボードをきれいにして。最後にフロント部分やライト、お顔部分をもういちど丹念に拭く。ごめんな、いつも吹きっさらしの駐車場に置いたままで。次はワックスかけてあげるから。

なんとなしに、愛車が笑っているような気がした。


家に帰り、もう一度玄関から、ピカピカの愛車を見おろした。
そして思った。洗車したってことは…

明日は絶対雨が降る。絶対。絶対。


※JUGEMさんのメンテナンスによりこの日記は後からアップしているわけですが、もちろん次の日は愛車の上を雷雨が過ぎ去っていきました。その次の日も。次の日も。大気の状態が不安定なんだよちくｓｙ

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