読むということ(2)
2002-11-07 Thu[メディア > 本・漫画・読]
映像の怖さ
「リング」という作品があります。初め本で刊行され、その後映画化やビデオ化された有名なサイコ(バイオ?)ホラー物です。
この映像の「リング」と小説の「リング」。「怖い」の質がちょっと違うとは思いませんか?私は映像はほとんど見ていないので憶測で言うわけですが、両方見た方、どうなのでしょう。
映像の怖さというのはとても直接的。視覚的に訴えかける怖さ。見た後にその映像や場面を思い出して怖い。また「リング」は「ビデオ」という媒体を取り上げているので、ビデオで見て疑似的感覚に襲われたりした方も多いのでは。
読む怖さ
小説の怖さというのは、頭の中で想像する怖さです。映像のように、ビデオの内容がその通り分かるわけでも貞子の顔がわかるわけでもない、100人が読めば100人の貞子が、100本のビデオがそれぞれに存在するわけです。これは何もホラー小説に限ったことではありませんが。100人が走れメロスを読めば100人のメロス。100人が毎日考ブログを読めば100人のサルサ。(きゃー)
怖いといえば…
綾辻行人さんの『殺人鬼』というホラー推理小説があります。いかにもホラー的、残虐な表現も多く出ていて怖いのもあります。が、その文章の使われ方、怖さを助長する手法は一見の価値があると思います。…機会があれば読んでみてください。
読む怖さ その2
本だと、ストーリー以外の変なことに煩わされなくていいなあと思います。テレビで言えばコマーシャルだとか演技のウマヘタだとか。死んでる役の人の目が動いてるとか。すごいCGだなあとか。コワイから逆に他に意識を持っていこうとしているのかもしれませんけどね。
ネットと読書
ネットをするようになってから格段と読書の時間が減りました。やはり一冊まるごと読もうとすると、何時間か取られてしまいますからね。それに私は読み始めたら一挙派なので、本で1時間、ネットを1時間、なんて細切れに読むことができないのです。(通勤時間はしょうがないです…歩きながら読むっつうのも…)
でもね、明日は週末でお休みって時にお気に入りの作者さんの推理小説を買い込んで、傍らに温かい飲みもの、背にクッションをあててベッドに入り、「さあ読むぞ!」って時のシヤワセ!
これってネットで活字を読むんじゃ得られないですよ。
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