親はいったい何してる?
2002-11-10 Sun[コラム/雑記]
子供って、かわいい。にくたらしい。嫌いだ。うるさい。いると気になる。それぞれの感じ方を持った人がいるということを、親御さんはもっと感じるべきだと思うのです。断っておきますが、これは子供が憎くて憎くて書いてるんじゃありません。そら確かに得意な方ではないんですが、子供がいないから書けるのよなんて思われたらキレちゃいますよ。誤解なきよう。
子供は足腰立たない老人か?
お母さんを筆頭にした家族連れが、まだ空席のある車内になだれ込んできたとしましょう。「はいここ、ここも空いてるわよ。ほらアンタ早くすわんなさい」。
もしくは、子供自身が空席めがけて特攻をかけてくるケース。後からお母さんが「も〜しょうがないわね」と幼い子を抱きながらつり革につかまり立ち。かくして仕事に疲れたおじさんがつり革から子供たちを見下ろし、座席は子供たちで占められることになる。
確かに立っててちょこまか動き回られたりするよりは親御さんも安心でしょう。だけど、なんだか間違っちゃいませんかい?
容赦なく愛の鉄拳ラリアット
子供は、親を見て育つ。周りの人を見て育つ。分からなければ分かるようにするのが教育ってもんです。…それで、降りてくる人を押しのけて空席めがけて飛び込んでいくのはどういうわけだよ? 親も空席にダイブしていたんだろうね?
みなさん、親をおそれちゃいけません。どうせ混んでるから分かりません。降車時にそんな子供さんを見かけたら、乗車する人の列の最後尾まで押し戻してあげてくださいね。それが社会ってもんです。くれぐれも犯罪にならないようお気を付けください。
容赦なく愛の鉄拳ラリアット その2
とある日の夕方のホームに「お受験」を終えて帰ってきた風のママと娘。ママは疲れているのか、娘を放置気味です。そのうち電車が来て、ドアが開こうとするそのとき。その娘はドアの真正面に立ち、親指を口にくわえたまま微動だにしません。視線の先には空いた座席。降りる人はしょうがなく娘をよけて左右から降りていきます。…っておい、ママ!注意しないのかよ!
座席に座ってからも、ママは何事もなかったかのようです。数が数えられようと、英語ができようと、お受験に合格しようと、まずそういうことから教えてあげろよ。受かった暁には、一人で通学するんだろうから…
愛のピアノ線
「…ばたばたばたばたバタバタバタバタバタバタばたばた…」
「…ばたばたばたばたバタバタバたバタバタバタばたばた…」
際限なく続くドップラー効果。その正体は、車両の端から端まで走り回る子供たち。親はっ?親はなにしてんだこういうときにっ?!
たいていの場合寝ているか、親同士で話をしているかです。子供が気にならんのか? 迷惑かけてるとは露ほども思わないのか? 自分らの家ん中じゃねんだよ。外に出たときの躾ひとつもできないで「親です」って顔すんじゃねえー!しまいにゃ車両にピアノ線ひいちゃるぞ!
オリンピックの選手にでもなるつもりか
家族連れといってもいつも座れるわけではありませんで、自分の前に並ばれることもあります。子供は成長の証に、「ほらボクこんな大きくなったよ」といわんばかりに無理して吊り革につかまって見せます。ぶーらん。ぶーらん。ぶらぶらぶら。ごち。ごち。私のヒザに容赦なくあたる足。こ、こ、こんのクソがきゃあ〜!
教育してますの
いつもかちあう親子連れ。どうやら教育ママらしく、男の子に本を読んで聞かせたり問題集を一緒に解いたり。男の子も別段やらされているという意識はないらしく、いたって自発的に学ばれております。
でもその、読んで聞かせてあげるお母さんの声が尋常なく大きく、こっちまで一緒に聞かせられてるみたいなんです。男の子も妙にはっきりしゃべるので、眠りたいのに耳障り。こういうのって、迷惑とも言い切れないし注意するわけにもいかないし、微妙ですよね。完璧に二人の世界に入っちゃってて…
疲れているのはわかりますが
よく遊園地や行楽の帰りにみられる光景です。座れなくてだんだんぐずり出す子供たち。「すわりたいすわりたいすーわーりーたーいー!!!!!」「ぅわーーーーーーん!!!!」…ああ、親御さん困ってるんだろうなあ…こればっかりはなあ…と思いつつ超音波の泣き声にイライラ…イライラ…
公共とは
初めから分別の付いた子供なんて、まずいません。けど例えば今、平気で電車の中でものを食べてぼろぼろこぼしている子。平気で携帯で通話している子。ドア際に座り込む若者。「公共の乗り物に乗っている」という意識がない人というのは、幼い頃からそういう意識を植え付けられていなかった子でしょう。もしくは、小さい頃から電車に乗っていなくとも慣れていなくとも、回りの人たちを見ながら「こうすればいいのだ」と自ら学ぶことができない子。場を読めない子。
本来であれば周りの大人が注意してもおかしくないはずです。知らない人に叱られたり注意されたりしたら、「ごめんなさい」と謝りませんでしたか? 少なくとも私の世代はそうでした。
ところが今は違います。平気で「関係ないじゃん」を口にします。血気盛んなバカならすごんでくるし、悪ければ危害を加えられます。電車内の口論で無くなった方もいましたよね。本当にご愁傷様なことです。
だからそこのアナタ。そこの親御さん。アナタが一番教えなくちゃだめなんですよ。ガキの頭がやわらかいうちにね。
げに怖きものは、公共のなんたるかを知らない世代が親になる、そんな時代。
<< 読むということ(3) | main | Web制作会社ってこんな感じ >>
同じカテゴリの新着記事
- ゲームのバッドエンディングのような夢の話 (2010-03-06)
- よーく考えよー、歯は大事だよーという話 (2010-02-14)
- サル、ブログの書き方を忘れるの巻 他 (2010-01-28)
- 右手をケガしたWeb屋の痛い話 (2009-10-29)
- 夜道のドラ●エに注意 (2009-08-16)
- ちょっとしたことでのお礼の話 (2009-06-22)
- 叫んで起きた夢の話 (2009-05-06)
- 自分探しの旅とは (2009-04-02)
- 父とNikonと自分とカメラ (2009-03-01)
- 今日は祝日出勤…じゃないっ!ウェブ屋の物語 (2009-02-11)