推理小説が好きだ!
2002-12-18 Wed[メディア > 本・漫画・読]
私は、推理小説が好きだ。
といっても、例えばとある殺人事件を刑事が靴すり減らして、解いて解いて解いて、犯人はおりゃ、オマエだあ!まいったかあ!…みたいのは好きじゃない。私が好きなのは、いわゆる最近(でもないが)の「新本格」と言われる方たちの作品である。なのだが、ふと思い立ち、とある古典的推理小説を買った。
この本は、実は持っていたのだがどっかいっちゃったのである。多分古本屋。1回は目を通しているので結末も知っているはずなんだけど、どうも思い出せない。ここで推理小説の原点に戻り、じっくり読んでおこうと思ったのだ。けど。
1回目は確か奇抜に思っていたその本の設定が、種明かしが、なんの変哲もないものに思えた。スピード感もない。ただ時系列で状況を叙述していくだけ。あれ?あれ?おかしいな。この本ってこんなにつまらなかったっけ?っていうか答えが分かってみても、この犯人自体全く意外じゃないんだけど…。(自分が推理できなかったことは伏せておく)
かなり有名な作品だし、ネットで色々調べてみたものの、「絶対面白いです!」「怖いです!」のオンパレードで、批評らしい批評を探すことはできなかった。(映画化されたものは駄作らしいが)
「実はこれは作者の巧妙な叙述的トリックが隠されているのだ!」と書いてあるらしい書籍があるとか「この小説は故意に犯人を示す叙述を避けたのだ」という記述もあったのだが、普通はそんなバックグラウンドは知らずに読むわけで、推理小説として読むにはやっぱりつまらん。
良いですか皆さん、本に限らず映画でもドラマでも、いかに絶対多数の評判が良かろうと、自分の価値観は大切にした方がよろしい。ただしその評価は時として論争を生むため、公にするのはお勧めしない。という理由で、私もここに小説のタイトル名を明記するのは避けさせていただく。
どうやら私は「新本格」ミステリばかりを好むあまり、伏線ばりばり、叙述トリックや心理的トリックが張りめぐらされていて、設定自体がひっくり返ってしまうような「解決編」でないと満足できないカラダになってしまったようだ。
[読者への挑戦]
手がかりは以上です。
私が買った「古典的推理小説」の作者と、そのタイトルを当ててください。何も出ないけど。
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