幸か不幸か、会社のIMEに慣れてしまって、逆に家でのATOKの変換が使いづらくなっているサルサです。ほら、最近あまり家のマシンいじらなかったから。しょうがないから一時、IMEに戻してみた。でも、IMEおバカなんだもんなー。ひーん。


朝、自宅から駅までの道を歩いていたときのこと。
前方３メートルほどのところに一人、サラリーマン。
自分がその後を付いていく格好。

右前に見える公園をぼーっと見つつ、歩いている道路から右への脇道があるところを渡りきるか、渡りきらないか…とそのとき。

いきなり一台のクルマが目の前に出現し、前にいた人と私のあいだのギリギリを抜けて脇道へ去っていった。クルマとの間隔は、30センチもなかったろう。

最近のクルマは静かだし、自分自身なにかに気を取られていて、左から接近していたこともわからなかったのだ。だから私の目には、でかい箱がいきなり目の前に現れたように見えた。

息を呑んで、一瞬立ち止まる私。
危ない思いをさせただろうなんてことは、チリほども思ってなさげに彼方へと走り抜けるクルマ。…

むきーー！！！！！

もし前の人がいきなり立ち止まったり、私が前にコケたりしたらどーしたわけ？！ああっ？！あたしゃーね、自信ありげにチョーシこいて独りよがりの運転して、歩行者に危ない思いをさせるヤツラが大っキライなんだよっ！！


そういえば、少し前にもあった。

交差点で横断歩道を渡りかけたら、左折のクルマがそれはもうすごい勢いで曲がってきた。そして横断歩道の手前、これまたすごい勢いで急停止。私は虚を突かれて、その場所で足が止まってしまった。動けなかった。

止まって…といってもおそらく、１秒、２秒。
しかしその短いあいだ、私はずっとドライバーを凝視していた。最後の１秒は、意識してそこにとどまっていた。おそらく私の行動の意味はわからなかったろう。早く渡れよくらいに思われていたのだろう。

ちゃんと止まったんだからいいじゃんって？
私はそうは思わない。

交通マナーにのっとって歩いている人の、足を止めちゃダメだ。ビクつかせる運転をしちゃいけない。自分が歩く立場になってみれば、ちょっとしたクルマの行動がいかに怖いものかというのがわかるはずなのに、いったん運転席に収まるとわからんのだね。いっぺん事故でも起こしてみないと。（私はごめんだが）

あー、あとね。
雨の日さ。

雨の日の道路って、けっこう水っ気たっぷりだってこと。
それが目に見えて水たまりならなおさらだ。

けど、クルマしか乗らない人（というのもあまりいないと思うのだが）にはわからないんだろうな、そんな日でも歩行者ギリギリにすり抜けて、思いっきし水しぶきを浴びせやがるのは。おまえら、ちーとは離れるか、それができなければせめてスピード落とせ。

それでなくても、道ばたを歩いている歩行者をかすめるように、けっこうなスピードで駆け抜けていくバカどもが多いのだ。クルマにしてみたら40キロや50キロは大したスピードではなくても、直近で追い抜かれるこちらの立場になってみろというのだ。風圧で体が押されるんだぞ。

そのとき、ちょっとでも歩行者が右にふらついたら。
あら、雨？…と腕を道路に向かって伸ばしたら。
マンションの入り口から出てきた自転車を右によけたら。

運転するときは常に危険予知しろって、習わなかった…んだね、たぶん。

で、こういう運転って、割と慣れているドライバーに多いはずだ。
そして今まで怖い経験をしたことのない幸運なドライバーで、怖いをコワイと思わないウルトラ鈍感なドライバー。

私は、すでに免許をもらって15年来のドライバーだ。
んでもって、ちょっくらイジったうるさいクルマに乗っている。
だから逆に意識して、歩行者や自転車には気を付けるように、極力驚かせないように心がけるし、対クルマでもイカレた運転はしないようにしている。なんていうのか、

「やっぱりああいうクルマっていつでもどこでも飛ばすし、マナー悪いんだよね」

と言われたくないのだ。

そりゃま、マナーのなってねぇ歩行者や自転車もくさるほどいる。
クルマが自分をよけてくれるだろうと縦横無尽の動きをするような輩。

だからって、ぃぇーぃドカーン！ワハハハハ！ってわけにいかない。
いきなり飛び出してきたから…
横断歩道は赤だったのに…
と言ったところで、事故を起こしてからでは遅い。運良く自分が悪くないことが立証されようがなんだろうが、人を傷つけたり、最悪死に至らしめてしまうって経験は、やっぱりしちゃいけない。

「クルマは、怖いもの」

父の言葉だ。

誕生日を迎え、二度目のゴールド免許を更新しようとする今、この言葉を噛みしめている。

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