春の秩父紀行(中編)「秩父華厳の滝」
2006-03-13 Mon[お出かけ]
んちゃ。
唐突ですが、秩父はサル宅から見て西の方角。
ん? サルが?→西へ…
あっ、西遊記!と気づいてしまったサルサです。もんきま〜じっく♪
さて、前編のいちご狩りへGo!より続いての記事。
前編・後編のふたつで済むかと思ったらかなりな長文になってしまい、急遽分割することに。(本当は画像が多くていっぺんに加工するのが面倒だったから…じゃないのだよ!)
いちご狩りですっかりおなかが膨れたサルサ一行。
次の目的地を求めて、西武秩父駅前の彩の国ふるさと秩父観光情報館に行ってみました。パンフレットを物色するより、聞いてしまったほうが早い。餅は餅屋。
そしてWebはWeb屋。ご用命はサルサまで。以上宣伝終わり。
サル「すいませんすいません。このあたりに、滝はありますか?」
係員「滝…ですか? このあたりならいくつか…×××と△△△にあるんですが、けっこう山の中を歩くような感じで…。あとこの近くにもありますけど、人工の滝なんですよねぇ」
サル「あ〜そういうんではなくって…山深くなくて、そこそこ歩けば見られるような(←楽をしたい感じがアリアリと)」
係員「少し車で行くようなんですけど、◇◇の滝というのや、あと秩父華厳の滝というのがありますね」
サル「あっ、それ。それです」
さすが、客の欲する情報を短時間で提供するあたり、情報屋の面目躍如と言ったところでござろう。自分らも参考にしたいところでございます。だいたいの行き方と、駐車場の場所を訊いてから出発。
やってまいりました華厳の滝
「かげんの滝」ではなくて「けごんの滝」ですよ。あっ、知ってましたかそーですか。看板には10選に選ばれましたと書いてありますが、「日本の滝 100選」みたいなものをネットでさらっても、どうにも情報が出てこないんです。何年度の何、とかも。まあ、10位なんですよ。ね。
ネットでチラッと見て、どんなもんか少し興味あったんですよ。係員のおねーさんは、駐車場から徒歩10分くらいと言ってたし、登山みたいなことにはならないだろうと楽観視して現地へ。現地へ…って、いくら走ってもその現地が出てこない。民家はあれど、ところどころ車一台がやっとという道路をびくびくしながらひた走る。あ、あった、駐車場が。やった。すごいぞサルサ。天才かもしれない。とりあえず「満願の湯」「華厳の滝」という標識の方向へ向かえばいいので、迷いようはありません。
駐車場に車を停めたら、そこらにいたおっさん二人が、「よくみんな、こんなところ探してくるよねぇ…」などと話してるじゃあないスか。すでにただよう秘境の香り。なんでだ!全国10位じゃないのか!何セレクトかわからないステキな10位!
に、してものっけからすげー坂。
かなりな急勾配です。登山(?)開始1分、来たことを早々に後悔する運動不足のサルサ。考えてみればアウトドアとWeb屋、それはあまりにもトリッキーな組み合わせ。帰ろうかな、いやそれ意味なくな〜い? と細かい歩でステステと登ります。いやあのね、おそらく滝までは5〜6分の工程なので距離はないんだけど、すんごく登山した感じなのよ。それでも、木々の間からチラチラと滝が見えてくると自然、足に力がみなぎってくるから不思議。
おっ、滝はあれか? いや、まだ道がある。
とりあえず最後まで上ってみよう…
滝を見下ろす位置に、不動明王の像がありました。うん。明王像は、平安時代以降に作られたもので、元はヒンドゥー教の神々。いくつかある明王像の中で、不動さんは怒った顔をしているのが特徴ですが、ここの不動さんはパカっと目を見開き、顔立ちはさながらバカ殿のよう。あっ、ごめんなさいごめんなさい…。
怒っちゃやーよ。
上りきったところには、車でも通れる舗装道路。「華厳の滝裏入り口」と書いてある。うっ、こっちのほうが数十倍楽だ。どこから入るのかわからないけど。道路をはさんだ向こう側はまた岩山が続いていて、そのがけのずいぶん上のほうに、なにかが祭られていました(説明の看板があったんだけど撮ってない)。60度ほどの傾斜は鎖が釣り下がっているほどの超急勾配で、それでも毎日参拝する人とか、いるんだろうなあ。
戻ってきて、さあ今度こそ滝へ。
しかしこの道は、お世辞にもバリアフリーとは言いがたいな。年配の方もいらしてましたが、完全登山ルックでした(たまたま他の山登りからハシゴしてきたんでしょう)。いずれにせよ、ここにはスカートやパンプスで来ることはおすすめできません。滝つぼ前の広場に降りる道が二本あるんですが、選択を間違えるとかなり急な箇所があるので。ま、友達と来てキャーキャーいいながらごろごろ転がり落ちて滝つぼにダイブするか、彼氏と来てお姫様抱っこされながら降りるかはご自由に。けっ。
ちなみに滝に向かって左側から降りる道のほうが緩やかです。以上プチ情報でした。
っつーわけで、滝です。
日光の華厳の滝に似ていることから付けられた俗称らしいですが、本名は「空滝」と申します。初めまして。
落差は13メートルくらいと、そりゃまあ日光華厳の滝をイメージしてしまうとあまりにもプチサイズですが、いいじゃないですか。岩場に囲まれた、あまり観光地ナイズされていない秘滝。水の冷たさも、滝しぶきからの清清しくてさわやかな空気も、普段の生活の垢をすべて落としてくれそうな心地いい場所。
プリーズ、
プリーズマイナスイオーン!
澄んだ滝つぼの水。
ほーんとにきれいなの。
しばらく手を浸して、いちごの赤色の染みついた指先を洗ってみたり。
滝の遠景はこんな感じ。
デジカメの設定を間違えてちょっと白く飛んでしまった。
埼玉バンザイ!秩父サイコー!アイラブふるさと!
自然ってすばらしいですね。うんうん。
ヘタに観光地化されていなくて、来るまでに渋滞したわけでもなく、人がまったくいないわけでもなく、まったりした感じでよかったです。
走りに来たり(ぉぃ)はしていても、観光としては1年に一度行くか行かないかで、あまり活用していなかった秩父。まだまだ未踏の地や穴場が満載の予感です。
けどとりあえず今日はもう歩きたくないやあ。
いつ筋肉痛が来るのかドキドキしながら、後編につづくっ。
- 彩の国ふるさと秩父観光情報館
現地でも紙ベースで配布している、PDFの詳細マップが便利。 - 西武秩父仲見世通り
西武秩父駅に隣接しているおみやげストリート。意外と…と言っては失礼だけど、しっかりとした作りこみの綺麗なサイト。実際の仲見世通りもなかなか面白そうでした。駅前の駐車場が有料なのと、行程の途中だったのでゆっくり停めてお買い物できなかったのが残念。土曜日のお昼、お客さんは各観光地にバラけている最中なのか、割とのんびりした感じ。おみやを買うならここだ! だから、買ってないけど。
ちなみに西武秩父駅は、『頭文字D』13巻でモデルになった駅。お好きな方はご存知ですよね。 - 荒川100選_皆野_秩父華厳の滝
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