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Web標準に進路を取れ 第5回「テーブルレイアウトは罪なのか」

2006-03-21 Tue[Web制作]

こんぬつば。Web屋のサルサです。
えーと…。
「Web屋のサルサです」と「おサルのかごやです」ってなんか似てますね。似てませんか。語感とかほら。似てませんかそーですか。

くだらんことはさておき、約4ヶ月ぶりのWeb標準関連の記事です。
半月ほど前にWeb屋は時給アップの夢を見るか?という記事を書いた際、まるちさんから次のようなコメントをいただいたのでございます。

私はいまだにテーブルレイアウトを多用しております。
が、やはりテーブルレイアウトは今後廃れて行く一方なのでしょうか。やはり完全スタイルシートレイアウトが望ましいのでしょうか。salsaさんの率直なご意見をお聞かせ願えればと思います。

まず先にお答えしておきます。
どっちもあり。

もちろん条件は付きます。
「自分らをとりまく、ブラウザ環境が劇的に変化しない限り」…、どっちもあり。スタイルシート・Web標準推進派の方の記事を見ると、テーブルレイアウトは「悪」くらいのニュアンスで書かれていたりします。が、その言葉を借りるならテーブルレイアウトは「必要悪」である、と。逆に、スタイルシートレイアウトの方向へ進むのもアリだよと。

私もまだ思い悩んでいるところは多々ありますが、自分のわかるところで、今回はテーブルレイアウト寄りの考えを書いていこうと思います。なお便宜上、テーブルタグを使ってページを組むのを「テーブルレイアウト」、divタグ等を用いて、見ばをほとんどスタイルシートで定義するのを「スタイルシートレイアウト」(以下CSSレイアウト)とここでは呼んでおきます。

テーブルレイアウトとCSSレイアウト

ヘッダ部分
メニュー本文
フッタ部分

テーブルレイアウトとはテーブルタグを、左のようにセルを切ってレイアウトするもの。そもそもはテーブルタグは表に使われるものであって、レイアウト目的で使うべきではないという意見はごもっともなものの、きっちり幅指定や余白指定ができてブラウザ依存しにくいことから、企業サイトはもとよりいろいろなサイトに使われておりました。いや、今でも立派に使われています。

対してCSSレイアウトは、上と同じレイアウトをHTML(XHTML)+CSSで表現するもの。こんな感じです。記述は一例として適当に書いてるんで、アテにしたり突っ込みいれたりしないでくださいね(笑)。

【HTML】
<div id="header">
  <h1>毎日考ブログ(ヘッダ部分)</h1>
</div>
<div id="main">
  <div class="menu">メニュー部分</div>
  <div class="contents">本文</div>
</div>
<div id="futter">フッタ部分</div>

【CSS】
div#header {width: 700px; background-color: #69c;}
div#main {width: 700px; background-color: #fff;}
div#main div.menu {float: left; width:200px;}
div#main div.contents {margin: 0 0 0 210px;}
div#futter {clear: left;}

そもそも、その時代にテーブルタグを使ってレイアウトしていたのは、HTMLのタグにレイアウトという概念を持つタグがなかったから(一部の独自タグは除く)。表以外の目的にテーブルタグを使うなんてケシカラン!という議論は前々からあったけれど、だったらそういう、ページ構造を定義できるタグを作ればよかったんだよ初めから!と思ってしまいます。

ブログとCSSレイアウト

最近では立派に市民権を獲得したブログ、あれは立派にCSSレイアウト(一部のサービスを除く)ですね。HTML側では構造くらいしか記述していないから、HTMLをちょっとかじっていた人がテンプレートをいじろうと思うと、やれXHTMLだの、CSSファイルだの、いったいどこをいじれば意図することができるのかわからなーい! ちょっといじるとレイアウトが崩れてしまうし…となってしまったりするのよね。

また、ブログを利用している方で、ページがHTMLかXHTMLかを意識されている方はそう多くないと思います。XHTML形式でも、管理画面の入力フォームから記事を投稿する際、意識してXHTMLのタグを使っているという方も多くないでしょう。ま、今のXHTML1.0ではそれでも表示されてしまうし、これもひとつのハイブリッドなのだろうね。

また、自分から見るとへえ、すごいと驚かされることなんですが、最近ブログを始め、ブログのテンプレートをいじり始めた方の中には、逆にテーブルレイアウトがまったくわからない方もいらっしゃるといいます。確かに、divタグで囲んで構造だけ書いてしまい、位置やらなにやらをスタイルシートで記述する方法というのは、そこから入った人にとってはそう難しくないことなんだろうな。テンプレートも数多く配布されているしね。ほとんどがCSSで定義できてしまうから、フォントタグも、さまざまな属性も知る必要はないし。…とまぁ、これは脱線。

テーブルレイアウトは悪なのか?

少し前にはテーブルタグでのレイアウトが一般的だった多くのサイトでも、ここに来てCSSレイアウトに移行する動きが顕著になってきつつあります。ありますが、ここ1年か2年でテーブルレイアウトは姿を消すのかと訊かれれば、答えはノーです。ひとつは、CSSの各ブラウザの解釈がマチマチだから。もうひとつは、決定的に下位互換性がないから。廃止になるブラウザや古いバージョンになったブラウザが、その日から使えなくなるなんてこたぁ無いですもんね。畜生。(こら)

ここでいう下位互換性というのは「読めない・表示されない」ということではなく、同じような見ばを提供できるか否かということですよ。まあね、それを考えていたら先に進めないよというのも考えとしてはアリ。Web標準では、「最新ブラウザ以外、通常ブラウザ以外、もしくはパソコン以外、スタイルシートを読み込めない環境でもそれなりに情報が得られる」というのが前提…と、前に自分の記事でも書いておりますし。

けど、音声ブラウザやテキストブラウザや携帯などはともかく、CSSをうまく解釈してくれない、バージョンの低いブラウザというのは意外なほど使われているもの。テキスト情報だけ見られても、画像は見られても、なにこの崩れたページ?
あーもぅわかりましたよ、テーブルでガチガチに組んだろう!
ほれ動けんだろう。うひひひ。さぁどう料理してやr(ヤケクソ)

…哀しいけど、これもWeb屋なのよね。

音声ブラウザやテキストブラウザでも、テーブルレイアウトしてあると読まなかったり表示できなかったりするわけではありません。セルの順番に読まれ、もしくは表示されるだけです。ものすごく極悪非道な組み方をされているのでなければ、これはこれでアリだと思います。

Webの主役は誰なんだ

こうなると、結局どっちで組めばいいのよってなことになってきますね。

ここでひとつ問題なのは、ページを見るのは誰なのよ?ってこと。
一方は、なんとか勉強して、CSSレイアウトで完膚無きまでに緻密に組まれ、ほぼ、どの環境でも同じような見ばで閲覧できるページ。一方は古くからのテーブルレイアウトでストリクトに組まれ、セルの順番なんかも考慮して書かれた、同じくブラウザ依存をしないページ。

あえて、Web屋としてではなく、一個人として言うと。
閲覧者にとっては、読めれば同じじゃないですか?

個人的には、CSSレイアウトで組んでいる人の全員が、Web標準本来の目的を理解してやっているのかは疑問です。Web標準はスタイルシートだから。テーブルレイアウトなんて古いから。でもって、div、div、divで入れ子のオンパレード、それこそ「DIV厨」と呼ばれてしまうわけよ(私も言われるかもしれん)。どれだけCSSで無駄なく組むかみたいな、目的と手段を取り違える人が出てくるわけですよ。そういう人に限って、とんでもなくフォントが小さかったりするわけよ。意味ないのよ。それは単なるエゴ、自己満足ですよ。

…って、なんかバカにしたような言いぐさになってしまったけど、私なんかはそれが職業だし、一つの技術を追求しようとするのは悪いことではなく、分からないではないんですよ。それに読み上げリーダーだってテキストブラウザだって昔からあったものだけど、CSSレイアウトの方がより表示はスムーズだったりする、それは事実ですから。なんだか、逆行した意見のようで言い訳をしたためてみるわけですけど(笑)。

でもさ。
まず「コンテンツありき」じゃない。
何を見てもらうかが大前提じゃない。
意地悪くソースを見て「あ、こいつdiv厨だ」「今さらテーブルかよ」なんて思っているのは、そういう記事が目立って多いように見えても実はほんのほんのほんのほんの一握りの人であって、ほとんどの人間はあなたの文章を読みに来ているんだから。(もちろん、それがCSSレイアウトを極めるとかいうコンテンツなら、この限りではないですから)

スタイルシートで組まれていようが、テーブルタグを使って組まれていようが、その先に閲覧者が見えているかいないか。どう組むかというのはあくまでも「手段」なんだもん。これって、すごく大切なことだと私は思うんです。

ハイブリッドレイアウト

最後に、これについても触れておきます。
下位互換性などの理由から、テーブルレイアウトとCSSレイアウトを併用するわけです。交配種ですね。苦肉の策というわけじゃないけれど、これが今のところ一番現実的ではないかなと思いますね。

繰り返すようですが、なんだかんだ言って、実際仕事でページを作る場合にどうしようもなくテーブルレイアウトせざるを得ない場合というのはありますもん。それが「標準化」という見地から、魔女狩りのように忌み嫌われてしまうのであれば、それはあまりに実際を知らないお役所仕事ってやつです。

テーブル本体やセルそれぞれに指定していた属性を一気にCSSで指定できるし、ボーダーを出すための余分な入れ子を作らなくてよくなるかもしれないですし。もちろんCSSが絡むので、表示確認はより必須になりますけどね。詳しくは、下記の記事をお読みください。

長々書いてきましたが…
まるちさん、こんなんで答えになったかなあ?
へっぽこですみません。所詮へたれコーダーの言うことですから(笑)。

さてと、舌の根の乾かぬうちに次回、第6回は「CSSレイアウトの利点」を予定しておきます(笑)。
そいではまた〜

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いただいたコメント

まるち | 2006-03-22 03:35 PM
salsaさん、こんにちは。
ありがとうございました。とてもお勉強になります。
しかも文中にリンクを貼っていただき、お手数をかけて
申しわけありません。

私はHTML1.0の頃からウェブページを制作しはじめて
テーブルレイアウトを最初に見たとき、これを考案した方は
すごいと思いました。
テーブルタグを使いこなすことと工夫次第で、自分の思う
デザインやレイアウトに限りなく近付けることができると
思ったものです。

そして、いつの間にかテーブルレイアウトは古くて悪のような
扱いを受けており、そのこともおもしろくありませんでした。
(なんとなくWindowsとMacの関係に似ているような気もします。)

私としては、どちらか一方を標準と決めるのではなく、
その都度その状況に合った方法で良いのでなかろうかと
思っております。
だから、salsaさんのお答え「どっちもあり。」を拝見させて
いただいて、私の考え方は正しくないかもしれませんが、
でも、まちがってもいないだろうと安心しました。

いろんな意味で今後どうなっていくのかわかりませんし、
私はCSSが得意ではありませんけれど、とりあえずは両方に
対応できるようにしてゆきたいと思います。

salsaさんのおかげで少し気持ちがラクになりました。
本当にありがとうございました。
次回も楽しみにさせていただきます。
salsa | 2006-03-22 11:26 PM
いえいえ。
こちらもお世話になってますからお手数だなんてそんな。

HTML1.0というと、おそらく私なんかより全然先輩ですよね。私はいいとこ3.2くらいだと思うんですよ。歴も浅いし。

ご参考になったのであれば何よりです。
恥ずかしくないことを書いていければとそれだけを…(笑)
リョウ | 2006-03-23 12:23 PM
salsaさん>
いつもWeb関連の記事は興味深く拝見させていただいてます。
あ、もちろん他のエントリーも全部見てますが(笑)

確かにブログが流行し始めたときからテーブルレイアウトはけしからん!って風潮はありましたよね。
だったらレイアウトに使えるHTMLを最初から定義しとけ!っていう意見には激しく頷きました。
私の見解としてはsalsaさんと同じく「どっちもあり」派です。
テーブルならではのレイアウトの良さが光るページも数多く存在しますから。
それに、やっぱり閲覧者からすれば「読めればいい」。
これに尽きると思います。
結局、テーブルかCSSかなんてのは製作者側のこだわりとかエゴだったりするわけで。
最近よく「Web標準」って言われてて確かに注目はされてるんでしょうけどね、まだまだそれは一部の人にしか実現できないことだと思います。
salsa | 2006-03-24 12:18 AM
あ、どもリョウさん。こんばんは〜
気を遣って頂きまして(笑)
別に好きなのだけ読んでいただければと思うわけですよ。はっはっは。

>最近よく「Web標準」って言われてて確かに注目はされてる
>まだまだそれは一部の人にしか実現できない

この流れについては否定はしないんですよ。
進路を取れ!って記事を書くくらいですからね(笑)
でも、そのために、どんな人でもCSSを使いこなせるようになるかといったら、今の段階では難しいですよね。無理に近い。

mixi(私はやっていませんが)やソーシャルブックマークは活用していても、自らのサイトのつくりについてWeb標準化を考えていこうと思う人が果たしてどれだけいることか。私は今、そういう職業に従事しているから考えざるを得ないけど、もし一素人であればわからないです。

難しいですよね。
TAEKO | 2006-03-24 04:55 PM
コメント欄では初めまして。
以前、1カラムで紹介していただいた「ういんぐめも(現WingMwmo)」のTAEKOです。
せっかく紹介いただいたのに、いつの間にかサイト名もアドレスもデザインも変わってしまっていて申し訳ありません…。

ところで、最近メインサイトのソース見直しをちょっとやっていたんですが、私はWEB制作に関しては素人でソフト依存のテーブルレイアウトしか出来ない人間なので、この記事を読んで少し救われた気持ちになりました。

WEB標準って難しいですね…。
よくテキストブラウザとか音声ブラウザという言葉が出てきますけど、オンラインコミックサイトのような「そもそも画像が表示されない環境では閲覧不可能なサイト」はどうしたらいいのだろう…と悩んでしまいます。

WEBのお話、素人にも分かりやすく書いて下さっているので、楽しみに勉強させていただきます。
salsa | 2006-03-25 12:57 AM
TAEKOさん、おっひさしぶりですー!
しばらくごぶさたなうちに、またきれいなデザインになりましたね。絵心のある方がうらやましい。センスというのか。

リンク等、直しておきましたのでご報告まで。

TAEKOさんのように、ポリシーをもってレイアウトを決めている方は、それでよいと思うんですよ。どうしても譲れないのがどこなのかってことですよね。

>「そもそも画像が表示されない環境では閲覧不可能なサイト」

確かにね。
ということを言っていったら、FLASHのような、まんま視覚・聴覚のみに訴えるようなもの自体、ケシカラン!とさげすまれなければならないわけですよ。でも実際、そんなことはないでしょ。メニューとかがFLASH化されていったり、どこぞのクライアントが「そこ、どばーっと動かして」とか言うわけですよ。Webの現場でも、FLASH使える人が重宝されるわけですよ。

(まあ、そういうコンテンツについては、必ず代替手段を用いるのが鉄則だし、もちろんWeb標準の手引書などにもそのような記述はあります。けど、皆が皆遵守しているかというと、ご存じの通り)

つまり、全てに適用させようと思うと無理が生じる。
手引書にはオンラインコミックのことは念頭にないかもしれないし、もしあったとしても、全部にalt属性やtitle属性を付けて、分かりやすくと書いてあるのがオチ。
これが標準化です。ね。


自分、Web業界にいるにしては割と事情に無頓着だし、あまり勉強家ではないので、変に幼稚な説明になったりしますけど…
いつツッコミが入るかとびくびくしながら書いているので、あまり鵜呑みにしちゃだめですよ(笑)。

※もちろん、謝った記述についてはどんどん教えてください。よろしくお願いします。
DK | 2006-07-06 11:18 AM
こんにちは。web関連の仕事をしている者です。

>けど、音声ブラウザやテキストブラウザや
>携帯などはともかく、CSSをうまく解釈して
>くれない、バージョンの低いブラウザという
>のは意外なほど使われているもの。

とのことですが、これどれくらいなんでしょう?

例えば通販系のサイトで
それは100人いる顧客の3%だとします
web標準化して(CSSレイアウトだけでなく標準化です)得られる更新のしやすさ、表示の速さ、SEO対策効果からくる利益が、
古いブラウザユーザーの生む利益を超えるなら、その3%のユーザーを見捨ててモダンブラウザ対応のみでもいいのではないか?

そんな風に考えてしまいました
lugry | 2006-07-06 01:23 PM
はじめまして。WEB制作の仕事をしております。
大変、興味深く読ませていただきました。

Web標準化の方針でコーディングする場合、
レイアウトの手法以前に文書の論理的構造化が前提にくるのではないでしょうか。

まずHTML内の文書を論理タグを使って、論理的に構造化する。
この場合、装飾目的で物理タグを使用しない。
論理的にマークアップした結果、想定したレイアウトデザイン通りにいかない場合、これをCSSを使用して、思い通りのレイアウトを再現する。
これがテーブルレイアウトだと、論理的な文書構造を維持したまま、思いのレイアウトを実現するのは難しいケースが多いと考えます。

よって論理的なマークアップと狙いのレイアウトデザイン。
この双方を実現するためのCSSレイアウトだと考えます。

昨今、CSSレイアウトのサイトも増えてきているようですが、ノンテーブルだけが目的になってしまい、論理タグがほとんど使用されていないサイトも多々見かけますね。
asitaki | 2006-07-06 02:53 PM
>オンラインコミック
自分でOCML定義すればいいじゃん
リュウシィリュウ | 2006-07-06 03:15 PM
はじめまして。
昔、タグを覚えたくないDTPツーラー達が掲げてた「イメージツールから自動でページができるのに、わざわざHTMLタグを覚える必要はない」という意見とすごく似てますね。

結局はまさにsalsaさんのおっしゃるとおり、
「どっちもあり」
なわけで、
素人の方が趣味でほーむぺーじ作りをするならDIV厨も構造厨もテーブルレイアウト厨でもなんでもいいんですが、どんなクライアントからどんなユーザーに見てもらいたいサイトの製作依頼が来るかわからない、仕事でWEB屋をやる以上は「どっちが悪」なんていう考え方そのものが悪だと思います。
shingo | 2006-07-06 06:58 PM
私もDKさんと同じく、保守性と拡張性を考え、製作者の立場で、ビジネス的にも、過去のブラウザを切り捨て、「まともな」(x)html/cssで製作するほうが、多くの場合良い結果に繋がるのでは無いかと思います。

動的な生成やGUIな更新インターフェースといった物が一般的に成りつつある今、その傾向は一層強まるのではないでしょうか。

また、web作成に関わる人達が本来の意味を尊重し、運用してゆく事が、結果として良いweb世界の構築に繋がると信じています。
salsa | 2006-07-07 12:26 AM
■DKさん
こんにちは。
バージョンの低いブラウザのパーセンテージというのは、正確にデータを取った上のものではありません、申し訳ないです。担当してきたクライアントさんで、かたくなにネスケの4.Xを使い続けている方などが多かったせいかな。なので、これは私個人の主観となります。お詫びします。
あとは絶対数の問題なんですが、数を増やして100万人の1%、1万人を多いと見るか少ないと見るか、これはクライアントさんの判断となるんじゃないでしょうか。

DKさんのおっしゃることは、ことに最近私も感じている点なのです。けれど哀しいかなどう組むかは、クライアントさんの環境にも大きく因ります。もちろん、昨今の流れを説明してこちらから提案ができるような関係が取れていればいいものの…。現状は難しいです。

■lugryさん
初めまして、こんにちは。

> レイアウトの手法以前に文書の論理的構造化が前提にくるのではないでしょうか
もちろん、それが大前提です。
ただこの記事を書こうとしたとき、素晴らしく順序立てて解説していらっしゃるサイトは数多くあるので、「とりあえずなにか取っつきやすい話題…」と、という感じで大前提をすっ飛ばした形になってしまいました。って言い訳ですねこりゃ。

> CSSレイアウトのサイトも増えてきているようですが、ノンテーブルだけが目的になってしまい、
CSSを切ってみると、よりどういう構造でマークアップされているかが丸見えになりますもんね。

■asitakiさん
も、申し訳ありません、不勉強でして…

■リュウシィリュウさん
初めまして。
クライアントさんというのも、しがらみが一箇所ならまだよいのですが、しばらくするとあっちから「これをどばっと動かしたい」とか、こっちから「更新性よりもかっこよく見せたい」とかいう要望が出てきたりしまして、要望を聞くままにやっているとなんだかもう一貫性のないものに…
それをはねつけられないのは、少し前のコメントにも書いたように、ひとえにクライアントさんとの関係や、クライアントさんの意識によってしまうのが辛いところですね…。

しかし、「読めればどっちも一緒じゃないですか」は言い過ぎだったと反省。Web標準がどうとか書いていながら、これじゃ全否定してるのと同じですよね(笑)。なさけなや。

■shingoさん
サイトづくりに関わる方なら、「いつ切り捨てるか」のタイミングについては悩めるところじゃないかと思います。ただ、そのような(多少でも)閲覧者をはねる恐れがあることについては自分たちだけで判断できない部分なので、難しいところなんですよね…。

ああ、読み返してみたら「難しい」と逃げれば済むのかって感じの情けないコメントの数々。お目汚しで申し訳ないです。


-----
Web標準については、もっとちゃんと知識を深めないとだめですね、私。某所でいろいろご意見頂戴しておりますしね(笑)。

いろいろと考えさせられております。
日々精進です。
コメントをくださった皆さん、本当にご意見ありがとうございました。
shingo | 2006-07-07 10:31 AM
自分達だけで判断できないという問題に関してですが、プロである自分達が「これが良い」と信じる物がある場合は、それをクライアントに説明・提示し、納得してもらい、結果として満足していただける物を提供するまでが、プロフェッショナルとしての仕事だと考えています。

つまりは、「顧客が希望するならば作らなければいけないので、どちらもあり」という結論は、「webに関する理解にかける顧客に従わなければ成らない」という前提の下にある結論であり、プロフェッショナル、またはプロフェッショナルを目指す物たちが持つべき考えではないと思います。

どんな環境でも見られなければ嫌だというクライアントは大抵、始めのうちは自分達のwebのターゲットが何であるかすら、十分に理解していません :)

#茶々ですが
>> レイアウトの手法以前に文書の論理的構造化が前提にくるのではないでしょうか
> もちろん、それが大前提です。

そう考えているのであれば、

> ページ構造を定義できるタグを作ればよかったんだよ初めから!と思ってしまいます。

これは適切ではありませんね。
salsa | 2006-07-07 12:37 PM
■shingoさん
再訪いただき、ありがとうございます。

> それをクライアントに説明・提示し、納得してもらい、結果として満足していただける物を提供するまでが、プロフェッショナルとしての仕事だと考えています

おっしゃることは正論ですし、めざさなければいけないところだと思います。
shingoさんがお仕事される中で、そのような状況を実現できているのだとしたら、本当にうらやましい限りです。が、それでも企業はそれぞれ。それに、一介の派遣コーダーにはどうしようもないこともあります(泣)。

あ。
「ページ構造を定義できるタグを作ればよかったんだよ初めから!」
は、今あったらよかったのにと思っているわけではないんです。
(論点がずれていたら申し訳ないんですが)
昔、文章の羅列とハイパーリンクで情報を発信していた頃から、大まかにでもレイアウトを作ってみせるようになってきたあたりでそういうタグがあれば、「本来の目的以外にテーブルタグを使う」こと自体は無かったのに、という意味で書いたのです。
というか、自分でもちゃんとここらの問題を噛み砕けてないまま書いちゃったなあと猛省しております。うまくない文章で申し訳ないです。勉強します。

ご指摘ありがとうございました!
DK | 2006-07-08 02:58 AM
有意義な議論になっているようでなによりです。自分も色々考えさせられます。

少なくとも、webディレクター以上の人間には当たり前のように、web標準、web 2.0などの理解は欲しいところですね。どうもDTP上がりの人にはその辺の理解が乏しいような気がします。

さて、ページのレイアウトは
文書の"論理的"構造とは関係がないと思いますので、そういったタグは無いのが当たり前かと思います。そのあたりご理解されていますか?
salsa | 2006-07-10 11:25 PM
■DKさん
こんばんは。
コメントをお返しするのが遅くなってしまい、申し訳ありません。

私がこのていたらくですから人のことをどうこうは言えませんが、制作にあたる側、チーム一人一人がWeb標準について、意識や知識を持っていないと、そういうページづくりは実現できないんですね。

タグについてはもともと、ページを、文章を論理的にマークアップするのが目的であって、確かに私のアレは前提からして間違いでした。
記事の文章はこのままにしますが、改めて認識できました。
ありがとうございました。
また機会がありましたら、ご指摘願います。
もともと、勉強しようと思って書き始めたエントリですから…。
(そして順序もわきまえず書き散らしたのが恥のかき始め w)
unim | 2006-12-24 03:24 AM
友人と同じような話をしたのを思い出しました。
tableタグを使ったレイアウトは技術者的にうれしくない(機械処理しにくい)。CSSでdisplay:tableをサポートしないIEが悪い!
という結論になってましたね。
IE7はサポートしてくれたのかな。
salsa | 2006-12-24 09:51 PM
unimさん、コメントありがとうございます。
この記事がなぜかはてブにヒットして、いろいろなご意見をいただき、自分自身コーディングについて考えさせられた機会でした。

IEがけっきょくサポートしなかった属性についてはどこかに書いてありましたね。えーと、どこにいったかな…Web雑誌だったと思うのですが、すみません。tableじゃないことは確かでした。ような。


Web標準とはいっても、個人などでもっているサイトではやはり昔ながらの組み方であることのほうが多く、明日から準拠したスタイルシートレイアウトで徹底しろ!というのも無理な話でして、やっぱりしばらくは混在していくのでしょうね。それが是か、非かということではなく、無くなることはないんだろうと思っています…。

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