ブラウズ用のゴシックフォント12種を一挙比較!
2007-02-13 Tue[Web制作 > デザイン]
画像なんかを作っていると、デザイナーにとってフォントというのは武器とか、装備のようなものだなと思うわけです。また、Webページをどういうフォントで見るかで印象ががらりと変わったりもします。
と、いうわけでWindows用もMac用も取り混ぜた代表的な各種フォントで毎日考を表示させ、レビューをしてみました。Macでのキャプチャなので、MSフォントについては多少見え方が違うかもしれないけれど、参考にはなると思います。
まあそのなんていうんですかね。
興味ある方はこんな記事を読まずに、定番の和文フォント大図鑑さんのほうに行っちゃうだろうし。印刷関係の方なんかはフォントにお強いんでしょうね今さらですよね…って、へこみ気味になってどうする。ここはWebだ。Webなのだ。…で、特に興味もない方は、えーとまあ適当にお過ごしください。
画像サンプルは過去ログ「Web屋御用達(嘘)のソファ」。日本語もそうですが、英数字なども合わせてみてみると興味深いです。クリックすると別ウィンドウで実寸画像が開きます。
Windows標準
等幅フォント、MSゴシック。英数字の扱いがイマイチ。今思い出したけど、そういえば母親はゴシックのことを「ゴチック」と言うなあ(母親は出版関係)。
プロポーショナルフォント、MS Pゴシック。ぎゅっと詰まった感じがしますが、慣れているせいか読みやすいなあ。
そしてこれが話題沸騰(なのか?)、Windows Vistaに搭載のフォント、メイリオ。文字が全部これだと、平べったくてどこかしら居心地悪いような気がしないでもないけど、これは慣れかな。
MacOS標準
Osaka(プロポーショナル)。可もなく不可もなく無難な印象ですが、見やすいことは確か。WindowsでOsakaを使うというプロジェクトがあるそうですね。英字の感じはiPodでもおなじみ。
MacOSXからの標準フォント、ヒラギノ角ゴ。Osakaよりも少し扁平で、遊びのある感じ。上から三つめのメイリオに近いですかね。
ヒラギノ丸ゴ。丸みが大きいので、小さいフォントサイズにしたときも視認性がよいのでお気に入りです。 モリサワ製の「じゅん」と似ていますが、もう少し自然で見やすいですね。
特定のアプリケーションに付属もしくは購入
HG平成角ゴシック。Officeにバンドルされているフォント。字母はMSゴシックなのでしょうか、それにすこーし肉を付けた感じ。
小塚ゴシック。Adobe製品にバンドルされているフォント。Webの表示には…ちょっと微妙かな。メイリオやヒラギノ角ゴに似ています。ボールドの太さで文字の感じが変わるので、タイトル文字などに重宝します。
GRASSというアプリケーション付属のフリーフォント、IPA Pゴシック。Linuxともフォントが統一でき、改変や再配布が可能で、MSより見やすいというのがふれこみのフォントです。
IPA UIゴシック。MS UIゴシックの感じです。ところで「UI」って、ユーザインタフェースの略ってご存じでした? ご存じでしたかそうですかエヘヘヘヘ。そういえば7年前の日記の書き始め、このフォントを指定してたなあ。
モリサワのフォント、新ゴ Pro。「俺は新ゴだ!」のような有無を言わさぬ感じがあります。印刷物みたいですね。それなのになんだろう、この圧倒的な違和感は。用もないのに私が「超鼻セレブ」で鼻をかむようなものかしら。(うまいたとえになっているのかどうか)
フリーフォント
これはおまけ。フォントショップ「モトヤ」の配布フォントのひとつ、モトヤアポロです。雑誌の中見出しなどによくありそうなフォントですね。
こう見てくると、同じブログでも感じが違って見えるから面白いものですね。まあ実際問題、作成者側から見て欲しいフォントを指定するのは不可能に近いし(新ゴ買えとは言えませんしね)、OS標準のものくらいしか使えないし、明朝は視認性が良くないし、と選択肢は狭いもの。
逆にユーザ側が自分の好きなフォントで見たくても、通常なら作成者側のスタイルシートが優先されてしまいますので、フォント指定のないページでしか有効にはなりません。…ということを今回再認識して、スタイルシートから日本語部分のfont-family指定を取っ払いました。といってもちょっとしたタイトルくらいでしたけどね。ただでさえ閲覧者に制約を課しているところが多いので、フォントの種類くらいは自由に見て欲しいですから。
ちなみにですね、私は、仕事として使っているときはOsakaかヒラギノ角ゴ、家やプライベートはヒラギノ丸ゴ、サイズを15か16(高解像度なので小さすぎると見えない)くらいに設定してブラウズしています。
ああ、つかれた。何かの参考になれば幸いです。
そいではまたー。
今回の記事・フォント関連の参考URL
- 和文フォント大図鑑 [Free Font]…ここより多くのサンプルが見られることは言うまでもありません。解説も充実しています。「Library」よりどうぞ。行ってらっしゃいませ。(ちょっと悲しそうに)
- フォント - TeX Wiki…フリーな和文フォントへのリンクがあります。
- 標準の日本語フォント 一覧…WindowsとMacOSの標準フォントを一覧で。便利なので、いつも参考にさせてもらっています。
- Windowsのフォント…Windowsユーザ向け。
- Smart-PDA.net - フォントを変えよう…Windowsユーザ向け。サルサが二番煎じと後ろ指を指されそうな記事。
- Macの見やすいOsakaフォントをWinで使おうプロジェクト…Windowsユーザ向け。入れている方のキャプチャを見ましたが、これOS9のときに見ていた文字です。懐かしい。
- MSフォントを無料で使う…Macユーザ向け。上と合わせて、どちらもどちらですな(笑)。
- 独立行政法人 情報処理推進機構のフォント(IPAフォント)付き
- モトヤフォントのオンライン販売…フリー、お試し、オンライン販売。フリーフォントなどの情報は早く手に入れたいので、メールマガジンを取ってます。
- タイプラボ…フリー、お試し、オンライン販売。同じくメールマガジン取ってます。関係者じゃないですってば。
- 2年がかりの新日本語フォント「メイリオ」…ITMediaの記事。
- 大日本スクリーン/『ヒラギノフォント』アップルが採用…MacOSXにヒラギノが採用されることになったときの記事。
- アメリカの新聞紙で人気の書体 TOP 10…蛇足ながら。
- XPのClearTypeでフォントを滑らかに
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