機種依存文字とサイト更新を考える
2007-03-07 Wed[Web制作 > コーディング]
こんにちはサルサです。ご機嫌アイウォンチュー。
今日はサルサ、がんばってWeb屋っぽいふりをしてみるよ!
毎度ながら長文なんで、トイレは済ませておこうね!
最近よく参上させていただいているRedさんのブログ記事「前任者の制作物の扱い」で機種依存文字について触れられておりましたので、思うところあって記事にしてみました。批判記事ではないので、Redさん、ドキドキしないでください(笑)。
ブログを見ていると、機種依存文字である丸付き数字というのは意外に使われているようですが、皆さんはWebにアップするファイルについて、この「機種依存文字」を気にするほうですか、しないほうですか? と、いうよりそもそも、機種依存文字がどういうものかご存じでしょうか。知らない。にゃにおう。という方は別に怒らないので、下記のサイトを参照ください。くださいってー!(怒ってる?)
» 機種依存文字一覧表
丸付き数字やカッコ株はわかりやすいかもしれませんが、ローマ数字は普通に文中にあると見過ごしてしまいがちですね。代用する方法として、大文字のIとかVとかを組み合わせたりしますが、これって読み上げリーダーではちゃんと読んでくれないんですよ。結論としてローマ数字は使用しないか、もしくは画像にしてしまいalt属性に数字を入れるなどのメンドクサイ感じになるのは否めないところでして。見ばを取るか、実用性を取るか、これは携わる方の意識の問題なんですが。
まあね、最近はMacでもブラウザによって文字化けしなかったりするし、そもそもWindows全盛の現状ではみんなが同じように普通に見えているものという意識だろうから、普通の方が機種依存なり…そうそう、あと半角カナ文字ね。これを使用するのは、もういたしかたないかなと思うんです。万が一化けているとしても、慣れているから何が何に化けているのかくらいは分かりますしね。
ただ、Webでメシを食っている人たち。Web制作に携わるものとしては、使わないのが常識ととらえています。例えば環境的に、半角カナくらいは化けないと分かっていても、普通は使いません。積極的に使うシチュエーションというのも思いつきません。ということで前述のRedさんの記事につながるんですが、
他の人が作ったサイトの更新を担当している時、前任者が機種依存文字を使ってる部分を発見。
●その1・誰にも何も言わずに更新の際に勝手に丸付き文字を普通の数字に置き換える。
●その2・クライアントにはさりげなく「これ、実は使わない方がいいと言われてるんで、ちょっと置き換えました」みたいに軽く説明した上で納得してもらってから書き換える。
●その3・放置、そのまま。見て見ぬフリ。
という問いかけがありましたんで、これに答えるような答えないような感じで、ここからWeb制作っぽいことを書きますです、ハイ。
外部向け企業サイト
原稿をいただいてこちらが更新作業をするので、表記の揺れについてはかなり厳格にガイドラインを作っています。機種依存や半角カナ文字については常識以下の扱いですね。それらにひっかかるもの以外は、絶対に原稿に手を加えないという元原主義(元の原稿ママ)。したがって、そういったものはビシバシ問答無用で直します。
腹立たしいのは、これを忘れて表記の揺れがある状態のまま、アップしてしまう制作者(とディレクター!)が多いということなんですけどね…。目視ですから抜けが発生してしまうのはしようがないとして、機種依存や半角文字をチェックしてくれるようなツールでも使ってもらうしかない。そもそも、それに関しての意識が低いというのが一番腹立たしいところではあります。「急ぎの仕事だから」とか関係ないし!プンスカ!
これについてはクライアント側のほうが鈍感だったりしますが、内容はともかくWeb自体について考えるのはこちらの仕事。少なくともこれを直したことで、丸付き数字じゃないんですけどとか言われたことはありません。
イントラサイト
企業によっていろいろ形態があると思いますが、うちの場合、各部のディレクトリは各部が作成・管理することとなっています。管理者がいじれないことはないんですが、例外なく介入しないことになっているので、統制を取るために最低限のガイドラインは存在します。もちろん、機種依存文字や半角カナ文字についても。
ただ、機種依存文字のみならずこれがイントラサイトの管理の難しいところだと思うのですが、そもそも作成する各部の皆さんというのは本業があるわけなんですよね。それぞれに仕事を抱えている、忙しい人たちなんです。たぶん。だから作る人の意識もレベルもバラバラ。ガイドラインをちゃんと読んでくれているかどうかも定かではないけれど、強制するわけにはいかないんです。
私の仕事としてあるのは、「こういった内容の新着情報を共通部分に掲載してください」というリンク掲載依頼なんですが、このテキスト原稿について機種依存が使用してある場合は直しています。ガイドラインにあるのですから、やはり「丸付き数字じゃないんですけど」と言われたことはありません。
リンクされるのはテキストのみならず、Excelファイルだったりもします。やられた、と思ったのはそのファイル名が、2バイト文字に機種依存文字に半角カナ使用のトリプルコンボ! いやー、もう笑っちゃいましたね。…笑ってるのは私だけなんですが。寂しい。
ここまで行くともう放置。そのままリンクを張ります。
自分はMacだから表示に支障がなくはないんですが、社内の環境がほぼ固まっている状況では、そもそも「どんな環境で見られる」というアクセシビリティを意識する必要がないのです。ここ、自分にとってはジレンマでもあるんですが、それで不自由を感じる人がいないというのなら、いいではないか。いいではないか減るもんではなし。ウッシッシ。
ただ最近困ったのが、相手からのメール本文に機種依存文字があるケースなんですね。返信したら、メーラーのプレビュー画面では本文が化け化けですよと言われてしまいました。私のメーラーのせいかは不明なのですが、とりあえず返信するときは確認するようにしています。
もうひとつあったな。社長の名前が、非常に珍しい漢字で、Safariでは空白になってしまうんですよ。普通そういう漢字、Webでは画像にしたりするんですがね…。エディタで作業するときにも注意が必要なんです。忘れてたけど。
遅まきながら問いかけの答えですが
ここまで書いてきて、Redさんの記事、機種依存文字自体が論点ではなかったことを今思い出しました。わっはっは。ええと、前任者がいらっしゃる場合ね。訊ける範囲にその方がいらっしゃるのなら、遠慮なく訊きます。やはり、訳あって故意に使っているというのなら、現・制作者としてその理由を知っておく必要がありますから。
いらっしゃらない場合。回りの誰も知らない場合。特にガイドラインが存在しない場合。もしクライアントに訊ければ、直接訊いてもらいます。「再度、確認させていただきますが」ということなら、特に支障はないかと思うんです。やっぱりほら、どうしてもわたくし、のっぴきならねぇワケがあると思いたいわけですね(笑)。
そうまでしても状況が分からない場合。これはもう、直しちゃいますね。前・制作者の見落とし、認識や考え間違いということもありますし、そういう点については多少の自負もあります。ということで答えは1と2の中間。特にWeb派遣として雇われている場合は、ささいなことでも誰かしらに話を通しておくことが大切だと思います。後でトラブルになったら困りますからね、ホウレンソウですよ。
ただね、今が前任者からまったく引き継ぎのないまま仕事をしている状態なのですが、ソースやディレクトリの構成を見てはため息をつくことが多くて。といって、なんでこういう構成なのかというのを訊ける人もいない。
要は、ユーザが支障なく見られればいいわけです。リニューアルを機に、影も形も無い感じにしてやろうとたくらんでいます。構成に意志がある、筋が通っている、前任者がかなりデキる人だった、テキながらあっぱれ…とか言うのでなければ、意志をくみ取って尊重申し上げる必要はありません。ああ、これについてもひとつ記事が書けちゃうよ。話は尽きません。
まあそういうわけで、ですね。
小さいことではありますが、試行錯誤しながらいろいろ大変なんですよWebの中の人も。…などと、ちゃんとWeb屋っぽいことが書けたかどうかドキドキしつつ、そいではまたー。
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