「続きはWebで!」
2007-04-03 Tue[Web制作]
どうもお久しぶりです。
お忘れちゃんですか? サルサです。
風邪っぴきになってから一週間、体調不良とともにブログの更新意欲すら奪われてしまいました。そういえばエイプリルフール、なんかうまいこと煙に巻いてやろうかしらウフフと考えていたのは、数ヶ月前の遠いキオク。やーでもねー、よくないですよ。わたくしのような正直者で小心者が、いつもお世話になっている皆さんをだますなんてできるわけがないのです。えへえへ。
最近とみに「続きはWebで検索!」と、検索フォームが画面に現れるCM、目立ってきておりますね。テレビだけではありません。電車やバスでも、吊り広告を見まわせば一つや二つは見つかるはず。
検索エンジンの結果表示で上位に位置するためには、それ相応の手段を講じる必要があります。その昔は、METAタグにこれでもかというほどキーワードやその同義語・同類語を詰め込んだり、姑息な手段としては背景色と同じ文字色でだらだらとキーワードを埋め込んだり(これは今もいますね)。METAはそれほど効果無しと言われ、Yahoo!ディレクトリ登録に頼ってみたり。登録サービスサイトで無駄に数十のリンク集に登録され、要らぬダイレクトメールやメールマガジンが届いたり。相互リンクをがんばってみたり。アクセスアップの目的も、今のようにアフェリエイトメインというわけではなかったから、考えてみればノホホンな時代でした。
そのころなら「Webで検索!」は、今ほど使えるキャッチフレーズでも、手法でもなかったでしょう。そう、普通に作っただけでは、いや意図してがんばっても、必ず検索上位に来るとは限らなかったから。
前に担当していた「○○病院」という眼科サイトがオープンした際、各種検索エンジンやポータルにサイト情報を登録をするという作業があったんですが、その「登録が終わりました」というご報告をクライアントにした翌日からくらいでしたかねえ。
「眼科」で検索してもYahoo!で引っかからないんだけど!
ぜんぜん引っかからないんだけど!
今日もまだひっかからないんだけど!!
お願いしたのになんでどうしてねぇねぇねぇねぇ?
…というなんともやりきれない連絡がひっきりなしに届いてノイローゼになりそうになったものでした。いやー…、だからー…。
そして時代は変わりました。
時期によって検索結果のぶれはありますが、たとえばうちのようなブログでもキーワードによっては一発で検索結果1ページ目の一番上に表示されます。日記を書いていた時代には考えられないことです。
Web標準に則ったページ作りと
検索エンジンとの関係
これは、ブログに代表されるXHTML+CSSの組み方、いわゆる見ばと構造の分離(正しくは視覚表現と文書構造の分離、かな)が結果的に、検索エンジン向けであるため。見出しにあたる文字列が適切な見出しタグで囲まれたり、強調したい文字は<strong>で囲まれ、文章は段落組みされメニューはリスト化され、というようにキーワードを拾いやすくなっているのでございます。さらに、ping送信やトラックバックなど、他からリンクを多く張られ、注目されることで上位に食い込んでいくことができる。
まあ、今でこそ<h1>、<h2>、<em>、<strong>、<p>…などと構造を気にしますけど、その昔は<h1>の見出しをスタイルシートで制御するなんて思いも付かなかったし、思いが付いていたとしてもブラウザによって介してくれなかったりして、逆にそういうタグを使わない風潮がなかったでしょうか? <em>(やや強調)、<strong>(強い強調)なんて意味も気にせず、太くなればいいと<b>タグで囲んでいたあの頃。誰が責められましょう…とまあこれは昔話。
話が飛びましたが、「続きはWebで!」で誘導されるべきサイトがきちんと検索結果上位に表示され、ユーザが迷子にならずに済むのは、簡単に言えばこのような仕組みによります。よりますが、それにしても、そんな短期間で必ず上位にヒットするものなのかしらというのが昨今の不思議だったんです。確か、毎日考をレンタルブログから移行させたときは、Googleで安定してキーワードがヒットするようになるまでに、1週間から10日…2週間くらいかかったでしょうか。けれど、ちゃんとそういう専門の業者さんがいらっしゃるんですね。存じ上げませんでした。
» ブロードバンク、「○○で検索」クロスメディアSEOサービスを開始
» ブロードバンク
もちろんこれはすでに、SEO(検索エンジン最適化)対策というよりSEM(検索エンジンマーケティング)の範疇。広告、マーケティング、その他もろもろ研究しつくされた上での「続きはWebで!」なのです。同業者さん(かすってはいますよね、一応)が、一生懸命頑張っている結果なのです。この分野については前から興味があったし、セミナーなどもよく開催されているので、機会があったら行ってみたいと思っています。
クロスメディア手法
このように、ある情報を紙やテレビ、ラジオ、Webなどのさまざまなメディアで横断的に効果的に伝えるような広告手法、これをクロスメディア・マーケティングと称します。クロスメディアという言葉自体は新しくありませんが、Webというメディアがより柔軟に制御でき、情報を取捨選択しやすくなればより、効果的になっていくんでしょうね。印刷物や他のメディアに比べ、一番歴史が浅く、発展途中で未知数のメディアなわけだから。
そういえば少し前、「なんでもかんでもWebに誘導させる手法は、持っていない人への配慮が感じられない」という意見も見られましたが、最近はどうなのかな。
しかしなあ。
私個人的にいわせてもらえば、テレビとパソコンと「ながら見」をしているとき、面白いだろうなと分かっていても「Webにある続き」に行ってみたことはほとんど無いんですわ。だいたいFlashサイトで、読み込みが重くて、Macだと固まったりしてイライラしてしまうのが定石で。「ながら見」をしていないときは、後で見てみようかなと思っても興味がそこまで続かないんですよね。あくまで私の場合ですけど。
そんな結果を調査したのが下記の三つの記事。
2006年10月近辺の調査結果です。
皆さんはもう少し「続き」をご覧のようで。
- ネット連動型テレビCMへの反応度調査(前編)(日経BP)
- ネット連動型テレビCMへの反応度調査(後編)(日経BP)
- CM 視聴者の3割が実際に検索、最近流行の「○○で検索してください」(Japan.internet.com)
そのほか、参考となる記事も。
- クロスメディア(JAGAT)…クロスメディア関連コラム
- URLを意識しなくなる日(ITmedia エンタープライズ)
- クロスメディアな毎日
「SEM(検索エンジンマーケティング)とマスメディアを絡めた広告に注目」だそう。コンサルティング目線の記事で興味深い。
えーっと。
もっと軽い感じでだらだら書こうと思ってたんですけど、かえって落としどころがわからなくなってしまった。ちょっと中途半端になってしまったのが反省点です、申し訳ない。悔しいから、「毎日考」をWebで検索してみろコノヤロウ。いたって普通の結果だがな! わっはっはっは。
そういや、エイプリルフールに思うんですけどね、そろそろ「サイトやめます」「ブログやめます」以外の、オリジナリティあふれるダマシ方をする時代だと思うな、ぼかァ。あれ、読んでていい気がしないというか、テンションが下がっちゃうんですよねー。
皆さん、今年度もよろしゅうに。
そいではまたー。
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