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勉強力も三つ子の魂

2007-10-25 Thu[コラム/雑記]

今年の四月に行われた 国主導による「全国学力テスト」なるものの結果が、今ところどころでニュースになっていますね。暗記はできるけど応用が利かないとか、危惧されていた都市と地方の格差ってそれほどなくて、関東の県が意外にアホだったとか(くぉら

[解説]全国学力テスト(読売新聞)
「感想や考えを書かせる問題は、従来のテストでも出題しており、正答率は低くないが、解答するための条件が増えると下がる傾向にある」と大槻達也・国立教育政策研究所教育課程研究センター長。

昨日やっていたニュースで、「同じ算数でも教科書の単元をそのまま教えるのではなく、実生活に役立つような形で教えていきたい」という先生の話がありました。

私も中学受験をし、その後も偏差値教育の中で生きてきたんですね。
「受験国語」「受験英語」など、全体を読まずに答えだけを出すとか、(すっごく苦手だったけど)単語やキーワードを覚えるとかということはよくやったんです。小学生時代だって、実は習った事というのはすべて実生活につながるものだったのに、覚えているのは「算数嫌い」とか「理科苦手」とかいう思い出だけ。習ったのは「教科書」でした。

子供の頃に苦手意識を持つとだめですね。向き不向きもあるんだろうけど、そこから大学までは文系一直線。だから自慢じゃないけど、理数系に属する教科は本当に、本当に勉強しなかった。

実は生活に密着している「理科」

それなのにこんなに大人になって、今一番必要だと思うのが理科。生活科とはよく名づけたものだ。ツケが来たとまでは言わないが、趣味の植物を扱うにしても暮らしの中でも、そういえばあのとき習ったような…もう少し真剣に習っておくんだった…ということが非常に多いんです。

と同時に今、本やネットで知識を得ることがすごく有益だと思える。単純に楽しかったりする。でもそれは小学校でも習ったようなことで、下地がある人には「今さら?」と思われることだったりするから恥ずかしいんだけれど、最近買う本はそんな理科系の本ばかりです。

学生のみんな、マジで理科系は暮らしや趣味に役立つぜ。
昆虫が趣味になるかもしれない。ガーデニングを趣味にせずとも、ちょっとした植物を置くことがあるかもしれない。天体観測も地図の見かたも、重曹やクエン酸掃除、石鹸作りなんかも、すべて理科の範疇。

それだけじゃない。小学校で習うどの科目も、あとあとの自分に関係してくることばかり。基本的な読み書き、基本的な計算、生きていく上での理科や社会。特に国語、できなくて笑ってもらえるのはテレビに出ている「おバカタレント」だけだぜ! 実際会社に、バイト先にいたら真っ先に「使えないヤツ」。それでもまだ若い頃はいいけど、30歳を超えるとさすがに世間の目は冷たい。我が子にバカ扱いされたら悲しいぞ。

…っていうことを、小学校の当時から教えてあげる、気づかせてあげるのが、先生の役割。実感するのはかなり後だから、まずは無意識に学ぶ姿勢を教えてあげられたらいいよね。って私、先生じゃないけど。

それともうひとつ。

勉強するクセがついていないと苦労する

社会人は期末テストも受験も無いからいいなと思うでしょ? ところがだな、自分が生きていくために就職試験があり、ハクを付けるために資格試験があり、昇進試験があり。そういった縛りがなーんにもないとしても、途中で他のことがやりたくなって学校に通い始めたり、本を買い込んだり。読解力や、「本を読む」ことに慣れていないとこれもきつい。

一つの会社に入ったら安泰なんて時代はもう過ぎた。いつリストラされるかわからない、いつ会社がつぶれるかわからない、いつ自分が違うことをしたくなるかわからない。

仕事だけじゃないですよ。趣味で始めたスポーツにはテストがあったり、面接なんかもあったりさ。「あのとき、もうちょっと○○(教科)をやっておくんだった」って大人になってから思ったことがある人はそう少なくないと思うよ。

学校を抜けてからが、本当の勉強力が試されると言ってもいい。自由、と言われる状態が本当に自由じゃないのと似ています。

…勉強しましょか(笑)

そういえば、小学生の時にアサガオを栽培した人は多いと思うんですが。生長の芳しくない子の鉢には先生がひそかに何かを施していたりしたのかな。ちなみに大人になってからアサガオを飼ったらとてもヘタクソで、一度も花を見ることなく終わってしまったよ。今思えばうち、ちょっと日照が足りなかったのかなと思うけど、悪いことをしたなあ…。

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いただいたコメント

ちまき | 2007-10-26 02:20 PM
とても興味深い内容、共感する部分も多かったです。
ひとつ加えさせて頂けるなら、大人になって謙虚に自分の勉強不足を認めて受け止める気持ちを持てるかどうかも重要じゃないかと。
結構それを認めない人もいるような気がします。
他人にダメ出しだけして甘えている人って。

文系だった私ですが、社会人になって英語構文参考書を買って読み直したり、新聞に載る受験5教科を真面目に解いたりコッソリ頑張ってます。
私もね、高校じゃ化学とかほぼ丸投げだったもんね。
10段階評価で10もあれば2もある通知表。(ダメ過ぎ
運良く化学系の旦那でホントに助かってます。
今からでも遅くはないもんね、あいっ!勉強しまっす!
salsa | 2007-11-02 11:49 AM
どうもどうも、コメント放置して済みませんでした。
ご存じのようなわけで緑ブログに出張しておりました。

>謙虚に自分の勉強不足を認めて受け止める気持ち
それは大人になって、痛切に感じましたね。
例えば誰にその点を指摘されようと、先人だろうと後輩だろうと、自分の知らないことは素直に「そうなんだ(ですか)ー」と受け入れる気持ちは持っていたいですよね。

ちまきちゃん勉強してるのねw
私も負けられないわ。でもどれもこれもはできないので、とりあえず最近は植物の本読んでますー。

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