映画「アイ・アム・レジェンド」(★★☆☆☆)
2008-01-18 Fri[メディア > 映画]
かねてより興味のあったこの映画、先週の土曜日にツレと見に行ってきました。上映時間を読み違えて2時間空いてしまったので、近くの焼魚ファミレスへ。焼き鯖定食を頼んだところ、その鯖一匹がおーきいことおーきいこと。満腹感150%。映画はコーラとポップコーンが付きものだというのに…ワーナーマイカルの、バターがかかったポップコーンをほおばりながら映画見るのがいいのによー…。バカバカ! あたしのバカ!
とまあそんな感じで始まった映画鑑賞。
2時間空いてしまった、と書いたけれどそのおかげでレイトショー金額になったし、まあいいか。それより問題は中身ですよ中身。
誰もがこの映画のタイトルと、当初流れていたCMを見たときに、こんなものを思い浮かべたのではないでしょうか。世界でたった一人きりになってしまった主人公。食べ物は。ライフラインは。主人公が愛犬とどう生き延びていくのか。奇跡のサバイバル・SF大作!…みたいな…
っと、ここらへんで映画ネタのお約束か。
以下、ネタバレですんでよろしくね。観た人にしかわからないであろう感想の羅列、面白みもないただの駄文と化しております。読みにくくて申し訳ない。
(続き読むリンクとかまどろっこしいので使いません)
結論から言いましょう。
「もう、こういう怖い映画だったなんて! 先に言ってよ!」
(正直な感想w)
…と思ったのは、いろいろな理由が重なったんだと思います。第一に、映画館の音響が非常によかったこと。サラウンドシステムというんですか? ただ扉が閉まる音にすら「ビビクン!」と思わず肩が震えちゃうくらいの、すげー音なんですもの。第二に、自分が怖い映画が苦手なこと。そして第三。そういうジャンルの映画だと思ってなかったから、心の準備ができていなかったこと(笑)
別に、妙な生き物が出てくるおどろおどろしい…映画ってだけなら、あたいはエイリアンだって観られるんだい!
原作は「吸血鬼」という古典SFだそうですね。
それだけでも知っていたら、なんか出てくるかもと思えたのに…
あまりテレビを見る方ではないんで知らなかったんです。最近のCM(予告編2)では、ちゃんと写っていたんですよね? 変なモンスターというか、ゾンビというか、クリーチャーらしきものがガオーって出演しているの。もしかしたら私も目にしていたのかもしれないけど、流し見だからノホホンとビルに向かってゴルフをする主人公の印象しかなかったんですよー。下記のような、あらすじさえ知りませんでしたから。
2012年、人類が死滅してしまった地球でたった1人、有能な科学者のロバート・ネビルだけが生き残る。彼は究極の孤独と闘いながら、愛犬サムとともにほかの生存者の存在を信じて無線で交信を続ける。太陽の光が消え去ると、いっせいにうごめき出す不気味な影、“ダーク・シーカーズ”の脅威と闘いながら、途切れそうになる希望をたぐり続ける日々。そんなある日、ネビルは、ある驚くべき事実に気づく。
(あらすじ 解説 アイ・アム・レジェンド - goo 映画 より引用)
先に参考記事についても掲載しておきます。
- ★ノラネコの呑んで観るシネマ アイ・アム・レジェンド・・・・・評価額1450円…“実はタイトルの「アイ・アム・レジェンド」の持つ意味も、原作と映画では大きく異なっている”…おお、そういうことだったのか! と初めて納得がいきました。コメント欄まで含めて、非常に参考になるレビューです。原作が読みたくなりました。
- Movie Killer - アイ・アム・レジェンド…割とこの方の感じ方に似てるかな、私は。
- アイアムレジェンド(メイン板 映画掲示板|明和水産)
- 俺伝説 (メイン板 映画掲示板|明和水産)
- アイ・アム・レジェンドを見てきました。ラスト直前で ウイルスミスが 防弾ガラス...(Yahoo!知恵袋)
(ちなみにWikipediaには「たった一人の生存者」と書かれていますが、これは間違いですね)
さーて何から触れよう。
まずね、映画を見ていて、ストーリーを追う以外のことに気を取られちゃったんですよね。一人でもけっこう気ままに生活している主人公、ライフラインをどう確保していたのかとか。ガスも電気も水道も、止める人がいなければ止まらないもんだっけ?
ストーリーは完全な時系列ではなく、冒頭部からいきなり三年後に飛んで一人(と一匹)の状態が描かれており、映画中に数回過去へフラッシュバックして語られることになるんですが、自分の解釈、咀嚼が追いつかないままストーリーが進んじゃいまして。困った困った。
そのほか、うわー、けっこう無人のサファリパークなニューヨーク、リアルじゃん。CGってすごいなあ。クリエイターさんすごいなあ。でもライオンの雄の顔がなんか変じゃない? 横長じゃない? とか。
主人公が雑居ビルに入っていくシーン。
異常におびえている理由がすぐには分からなかったし、ずっと一人の映画だと思っていたので、変なクリーチャー(ダークシーカーズ)が出現したときがまず最初の恐怖の頂点(笑)。だって顔が妙に怖いんだもん。息荒いんだもん。そして音がうるさい。緊張感が溶けない。もう勘弁してぇー! って感じでした。つくづくサスペンス映画には慣れていないと思ったよ、自分。
あと、一番目の見せ場である、愛犬が発症して死ぬシーン。
狂犬病に似た症状だから、ああ狂犬病みたいだなあ、でもあれってそんなにすぐ発症するものだっけ狂犬病って…まあ設定上そういうのもアリなのかな…なんて考えてるあいだにサムは昇天(泣)。
言っとくけどね、私、動物大好きなんだよ!
動物が死ぬシーンで、泣かなかったことがないんですよ。動物版「はじめてのおつかい」なんてあったら大号泣ですよ。どーれみふぁーそーらーしどー♪ …なのに、それなのに。ていうか殺すなよサマンサ。ていうか主人公死ぬなよ。(あ、結論早すぎた)
帰ってきて、腑に落ちない点も多かったのでネットを見て回ったんですが、すべてに共通していたのは「ワンコ最高、ワンコ可愛かった」ということでした(笑)。そうなの、もうサマンサ最高。特に幼少時代(三年前)の耳垂れサマンサが最高に可愛くてしんぼーたまりませんでした。とか変なことに気を取られているからストーリーが追えないんだよぅ。
途中で生存者と称する女性とそのガキが出てきます。
なんの伏線もなかったので、私はかなり後のほうまで敵側の人間だと思っておりました。だって、神様が神様が!と連呼している変な人ですよ? ヤバいと思うじゃないですか。だまされちゃだめだってスミス!
まあ、いろいろ書きたいことはあるんですが…
最初のほうはわりとよかったんだけどなあ…
怖いならコワイで良いから、実は政府(はしかウィルスの女博士)の陰謀だったとか、クリーチャーの姿はあまり見せないで「誰かいる?」とか、そういう怖さが欲しかったなあ。つか期待してた。とにかく、伏線なんかをうまくちりばめて回収してもらわないことには、さあ…
「レジェンド」の意味も、なんかボケてるなあ…そういう終わり方なんだ。こう、なんていうのかな。素材はいいんだけどもったいない。そんな印象を受けました。原作は違うそうですね。
まあ、好意的にとらえている方もいらっしゃるので、感じ方はそれぞれということで。あくまでも一個人の感想とだけ言っておきます。
いやー、映画って本当にいいものですね。
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