伍福寿新店さんのお茶淹れてみたの!
2008-02-11 Mon[暮らし > 飲]
ご存じでしたか。
毎日考ブログといえば珈琲、そして中国茶なのであります。
そんなわけで「今だから、横浜中華街に行ってきましたよ」の番外編その2です。だから番外じゃなくて続編だというのに。
上記記事では割愛した、横浜チャイナタウンの伍福寿新店さん。好きな方にはかなり知れている、中国茶で有名なお店です。チャイナなマップで場所は分かっても、不慣れなせいか実際はグルグルグルグル回ってたどり着いたお店。
お店のガラス戸を開ける前、店頭に安いココナッツミルク缶発見。おお、200円を切っている。そういえばちょうどタイカレーを作りたいと思っていたのよ。と二つ抱えて店内に乱入。
伍福寿新店さんのホスピタリティ
温厚そうなご主人がニコニコお出迎え。決して広くない店内を、お茶コーナーに進みます。おお、それっぽい茶がまずまずの品揃えでござる。そしてこういう場合は知った顔をして買うより、シロートもろ出しで訊いてしまった方がなにかとよいのである。
「すみませーん…この、凍頂烏龍茶が欲しいんですけど、でもちょっと高いんですよね」と伝えたところからトークが始まりました。
主「確かに凍頂は少し高めですよね…なら、同じような味わいで少し安めのがあるんですよ。こちらの松柏、竹山という烏龍茶。松柏のほうが少し渋めかな。竹山はそれよりもう少しマイルドな感じで」
主「で、こちらの黄金桂というのが、それに似ているけど中国で作られているお茶なんですよ」(凍頂烏龍は台湾産)
主「一番いいのはね、少しずつ両方買って飲むことですよ」
うんうん、小さい袋なら、50グラムで400円程度と、なかなかお手頃になります。(ポットでも一回5、6グラムくらいだから、10回くらいは飲めますね)
主「出し入れしたときの温度差で湿気がこもってしまうから、冷蔵庫には入れないほうがいいですよ。常温保存で大丈夫です。で、一つ開封して飲み終わる頃に次の袋を開ければ、劣化しにくいですよ」
緑茶なんかの煎りが少ない葉っぱは、冷蔵庫保存のほうがいいけど、やっぱり出し入れの時には注意と言いますね。
主「でね、烏龍茶が一番いいのは、食事中に飲むことなんです。マグカップがいいですね。で一杯、二杯、もうゴクゴク飲むんですよ。そうすると、腹八分目食べたっておなかいっぱいですよ。私なんかはそうしてる」
へえぇー。そういえば中華料理の時って、ジャスミン茶をごくごく飲みながら食べたりしますよね。…あと、烏龍茶は沸騰したお湯でいいんですよね。
主「ええ、そうですよ。80度くらいで淹れるお茶は、沸騰したお湯をマグカップ二つもって一回、二回、移し合うんですよ。そうするとすぐに温度が下がるから。カップも温まるし、ちょうどいいでしょ?(笑)」
ご主人はマグカップ大好きなんですね♪(心の声)
それとご主人、中国茶は一回お湯をこぼせって言いますけど、どうなんでしょうか?
主「うーん、それは好きずきでね。渋みも好きな人はそのまま淹れればいいし。私は1回こぼしてます。」
ああ、やっぱりそうなんですかー。
こう、茶葉をすすぐような感じで。
主「そうそう! そのほうが茶葉の開きが速いですしねー。飲み比べてみればいいと思いますよ。もう、そこから先は突っ込んだ話になっちゃうので…(笑)」
なるほどなるほど。あとは好みと言うことですね。
主「あとね、使った葉は取っておいて、水出しすると良いですよ。夏なんかは、食事中に暖かいのを一杯飲んで、その後出しておくんですよ」
ええ、出した後でもまだ出るんですかー。
主「出ますよー。200グラムくらい水入れてね。一晩、常温で置いておくんです。冷蔵庫に入れるより、常温のほうが出やすいんですよ」
などとつらつらお話をしながら、ご主人は話に参加していないツレにも気を配りつつ、中国茶についてのウンチクを楽しそうに語ってくれます。本当に好きなんだなあ。おかげでツレは「あの店はいい。すごくいいから、中華街行っても他の店で買っちゃダメ。あそこで買いなさい」とえらくお気に入りでした。
ツレじゃないけど、商品自体に造詣が深かったり、好きなんだなあこの人…というのが見えると自然、買いたくなりますね。とはいえこれは買うことが決まっている場合で、家電屋さんや洋服屋さんで冷やかしているときに寄ってこられるのはすごく苦手なほうなんですけど(笑)。
本来店員さんと話すのは好きなんです。
そうそう聞いてくださいよ。先週、朝コーヒーを買っている勤務先近くのお店で、並んで注文しようとしていたんです。そしたら「220円です」ともうブツを準備してくれていて。この店でよく、並んだだけでツーカーで買っている常連さんを見ていたので、「ああ、ワシも常連さんやー」と。ちょっと嬉しかったです。
…いや、これはあんまり関係なかったか。
脱線しましたが、購入したお茶たち。前述の烏龍茶と桂花茶(キンモクセイ茶)。パッケージにはお湯の温度の目安も書いてあるのでわかりやすいです。基本的には烏龍茶は沸騰したお湯で、桂花茶のような緑茶は、日本茶同様80度くらいで。
一番最初に開封したのは「松柏烏龍茶」。
よく烏龍茶というと、ペットボトルなどで茶色い液体を想像すると思いますが、この烏龍茶はどちらかというと緑茶に近い色合いです。…うんうん、確かに凍頂烏龍茶のニュアンス有り、渋みとコクがあって、でもさっぱりしていて。美味しいです。美味しいですご主人ー!
で、折しも中国で働いている叔母が、ちょうど春節で日本に帰ってきておりまして。叔母は帰るたびに中国茶を私にくれるのでありまして、くれるものを要らないというのも気が引けるのでジャスミン茶については2年分くらい買い置きがあるんじゃないかと…。うちは今、すっごく中国茶の濃度が高いです。
なわけで、ごくごく飲んで、また来店したいと思います!
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