タマネギを飴色になるまで炒めたことありますか
2008-03-10 Mon[暮らし > 食]
まあそういうわけで、今日はタマネギを炒めたいと思う。
炒めタマネギと言えばあのメニューやこのメニューがあるが、今回はアレ。タマネギ二個を使っての勝負です。みじん切りなら火の通りも早いんだけど、私の目はとてもデリケートで鼻水が止まらなくなっちゃうため、薄切りで我慢してもらうことにした。我慢するのは私だが。
炒め始めて10分後。まだタマネギのシャキシャキとした形は保っている。自分的にもまだ余裕のよっちゃんイカである。
炒め始めて15分後。ヒマなので腰を右回し、左回し、と骨盤体操をしながら炒める。鍋返しでいったん動きが止まるのだが、再開するときにはそれまでと逆方向で回しているのがオモシロイ。さらにそのときには手も釣られて同じ方向にしゃもじを回しているのがオモシロイなあ・・・と、一人くすりと笑う。暗い。
炒め始めて20分後。油もまわり、しんなりして輪郭が緩くなってくる。味見をすると、甘みは出てきているもののまだタマネギの辛さも感じるという程度。先は長い。
炒め始めて25分後。疲れてきたので左手で混ぜてみるが、「初めて料理やる人」のような手つきになっちゃうのが不思議。やっぱりこういう器具は基本、右手用に作られているものだなあと感心する。
結局、しゃもじを左手で扱うことに慣れていないので余計に疲れて、数分も続かず右手にバトンを返すハメに。
炒め始めて30分を過ぎると、顕著に色が変わってきているのがわかる。それとともに、手を止めて撮影したりいじらない部分があったせいで焦げも混じってくるが気にするな。
やっぱり洋食屋さんで修行とか、大変なんだろうな。ちょっとでも焦げがあったりしたら怒られて最初からやり直しとかさせられるんかしら。がんばれ未来の巨匠。それにしてもヒマだ。炒め続けるというのはかくも暇なものだったか。iPodでも聴きながらやれば、クールだわ暇つぶしだわで一石二鳥だったろうに。と足の屈伸をしてみる。
炒め始めて40分。さらに色濃くなってきている。さて、アメアメと言っているが、ここでいう「飴色」は何飴なのだろう。私は何飴を目指せばいいのだ。やはりべっこう飴なのだろうか。だとしたらもういいんじゃないか。あたしは一生懸命やったよ。もういいだろ。頑張ったんだよ。…だめよ、ここで逃げちゃだめなのよサル子ちゃん!…てな具合に良いサルサと悪いサルサが葛藤し始める(寸劇とも言う)。悪いことには、ふとタバコが吸いたくなっていることに気づいてしまった。しかしタバコくわえつつタマネギ炒める姿は女としてどうなんだろう。そもそもtaspoってどうなのよ。などと、内面と葛藤し始めるのがこの頃だ。
そもそもなんで私はこんなに時間かけてタマネギを炒めてるんだろう。私はそんなにヒマなのか。タマネギを長い時間炒めると甘くなる、ということを最初に発見したのは誰なのか。そもそも初めにタマネギを食おうとしたヤツって誰なのか。私が初めてぎんなんを食べた人なら、絶対に食用にはしなかっただろうに。私の帽子はどこへ行ったんでしょう母さん。海は死にますか。山は死にますか。おしーえてー、くだーさいー。(前にも書いたなコレ
しかし、この作業とももうすぐお別れなのだ、数十分と同じ時を過ごしたタマネギたちとも、もうすぐ別れの時が来てしまうのだ・・・と思うと切なくなる。できればこのまま一生タマネギを炒めていてもいいんじゃないかと思うわけがないだろバカヤロウ。
炒め始めて50分後。もういいでしょ。十分ではないけどもう疲れました。ちなみにこれ、つまんで口に運んでみると、香ばしくてキュッと甘い感じ。ここまで色が変われば焦げてるのか否かはわかりにくいのでヨシとする。
以上、タマネギ炒めでした。
で、そんな私の50分間は以下の商品で帳消しとなります。
いためたまねぎー!
知ってましたよ? ええ知ってましたとも。お値段はうちの地元価格で税抜き199円。おい! タマネギ二個とガス代と労力合わせたら変わらねーじゃねーかー
というわけでこの記事は、タマネギ炒めの労を必ずしも賛美するものではないことを最後に記しまして、炒め編を終わりたいと思います。
結局何を作りたかったのかというと、なんの変哲もないカレー。
スパイスの効いたインドカレーも、クリーミーで激辛のタイカレーも好きだけど、たまーに食べたくなりませんか。家で作ってくれるようなカレー。給食で食べたカレー。いわゆる日本のカレーライス。
具はじゃがいもと豚肉のみ。中辛のルーは近所のコンビニで買い、作り方もその箱に書いてあったとおり。後は炒めタマネギと、そしてちょっと卑怯なんだけど、他のカレールーにセットになっていたブイヨン。これだけ。
すげーよ。
甘いのに辛い!
でも甘い! 甘いと言っても甘口じゃない。うめー! 超うめー。
タマネギ炒めなんてせずとも、チャツネやリンゴ、チョコレートなどで甘さやコクは代用できるものと思います。いいんだよ、物心ついたときからやりたかったんだよタマネギ炒め! 念願かなって涙が出ちゃうよ!
二日続けて食べたけれど、やっぱり再加熱したカレーはうまいね。残りは後ろ髪を引かれつつ、じゃがいもを崩して冷凍、二食分。と普通に食べるのもいいけど、一番やりたかったのは実は、スーパーで買ってきたカツをのっけたカツカレーなんだよねー。カツカレーならやっぱり、ちょっとチープな日本カレーにしたかったんだよね。ああ楽しみ。
<< ブログには作者の連絡先を明記して欲しいな | main | サル脳★サルKnoW >>
同じカテゴリの新着記事
- 毎日考風ミートソーススパゲティ version2.0 (2010-02-02)
- しらすと揚げのたまごチャーハン (2009-12-08)
- 木綿豆腐入り中華風おじや (2009-11-19)
- 2009年の梅仕事。黒砂糖入り梅ジャムはなんの味? (2009-09-26)
- しょうが風味のふんわり卵と梅のせうどん (2009-08-19)
- 挽き肉とじゃがいものカレーを喰らえ! (2009-07-25)
- 鶏肉とスイートバジルのトマトソースパスタ (2009-07-14)
- ウェブ屋の昼休み (2009-06-05)
- (冷やし)ダブルカレーうどん (2009-05-30)
- 炒め高菜とちりめんじゃこをぶっかけメシ (2009-05-18)