夏の多肉の水やりのツレヅレ
2010-08-23 Mon “その他 > ツレヅレ”
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「の」が多いな。ゆるして。
ついでに今日は文字だらけだけどゆるして。
最近、twitterで「多肉」検索などしてみると、この猛暑に多肉が溶けたーとかハオルチアがいっちまったーとかいうツイートが目立ちますな。皆さま(の多肉)はいかがお過ごしちゃんでしょうか。
夏の多肉の水やり
夏に多肉がだめになるというのは、やっぱり「水」に因るところが大きいですね。水のやり時、やり過ぎやらな過ぎ。水をやるのに乾きにくいところにあるとか。まあこれ夏の…とくくる必要もない話ですが。
水をやる自体はよいけれど、それがほとんど乾かないまま朝に突入してしまうと、濡れたままの葉っぱや根っこが一気に蒸された挙げ句に笑点。山田くん全部持ってっちゃってー(笑えない
えっとこれ「笑点」と「昇天」がかかっててね(寂
これはある程度多肉をやっている人でもやってしまいます。「明日は暑さが一段落」という予報を信じてやっとこさ水やったのに、おのれ、おのれ気象庁あたいの多肉を返せぇぇぇぇ! というような。日本で良かった、ここがアメリカなら損害賠償レベル。
あとは「夏は休眠させる」というフレーズを真面目に守って、普通に水が足りずに枯れるパターン(メセンは別ですよ)。そして「多肉の水やりの頻度は月に一度」「多肉は水が要らない」という都市伝説を信じて、水が足りずに枯れる南無阿弥陀仏。
お盆にはたくさんの多肉の霊が…(´;ω;`)
とにかく、夏の多肉の水やりを総じていうならこんな感じ。
明日・明後日の天気予報は気にする。日が当たるのか当たらないのか、風があるのかどうか、最高気温はどうかなど。それによって鉢の乾き方も違うし、水やりの頻度も変わるから。
水やりは夕方から夜。なにがなんでも通風は死守する。蒸れるなキケン。遮光は植物によっては必要だが、過度の遮光は徒長の原因になるのでほどほどに。とはいえ、徒長ならいくらでも作り直しの余地があるし大した問題ではない。とか書いちゃうと、ハオだって根ぐされしようが地上部が生きてれば再生できるからこれも…
そうそう。カンカンや陶器などを鉢に使うと、水をやった後の直射下ではかなりの高温になると思われマッスル。地上部の通風もさることながら、鉢の中の通風も考えてあげたらよいと思いマッスル。
そういえば…
そうだそうだ。思い出しました。
よろしければこちらお読みください。一年前に、99名もの皆さんに協力いただいた、私を入れて100名分のアンケートです。数年ぽっち多肉をやってるだけでこんな偉そうな記事書いていますが、そんなんよりずっとずっと参考になる経験談の集合値。
その当時の記事は [アンケート結果発表] あなたの多肉植物の梅雨越し夏越し、どーいうの?
…しばらく読みふけってしまった。やっぱり面白いなあ。またなにか、アンケートやりたいですね。
うちの水遣りと遮光具合はこんな感じ
ところで「二週」と「週二」ってまったく意味違うよね。日本語ムズカシネー(本文には関係ありません)
今現在の日照時間ですが、うちのベランダは東南向きですので、日の出と共に(朝5時くらい)左手から日が差してきます。そしてお昼、12時前にはベランダから日当たりが無くなります。屋根と向きのせいか、雨はほとんど降り込みません。
- 観葉は二日にいっぺん、夜に。そりゃあ毎日やりたいけど、た、体力が。ちょっと曇ってると乾かなかったりするし。ヒューケラやペペロミアが遮光ポイントにおります。
- ハオルチアは、全体的にざばっとやるのは二週に3回くらい。特に乾きやすい鉢については週二くらい、顔を見てやります。気休めに竹酢液シリンジを週二くらい、夕方から夜に。遮光はアルミ遮光シート一枚。焼きハオは遮光無し。
- その他の多肉、エケやセネシオ、球根多肉などは観葉の水くれと同じ頻度。遮光無し。
- 葦サボも観葉と同じ頻度。週二くらいシリンジ。遮光下にありますが、ハティオラ二つについては直射。置く場所がないんです…
- チランジアは水ザッパンが週一くらい。ウスネは観葉と同時。シリンジは適当に。アルミ布遮光や、クヌギにひっかけてあるものあり。
- アガベについては水遣りを意識したことない…(ハオ棚の最下層にあるので水が落ちてくる)。もちろん直射。
- グラプト、というより朧月とブロンズ姫。最近いつ水遣ったか覚えてない。(いくらなんでもやんなさい!)もちろん直射下。
- その他のセダム・グラプトは、週三くらいかな? ただし蒸れそうな小さいセダムについてはほとんど放置。マンネングサは地上部に見えなくなっちゃってもいつの間にか復活するし。こちらも直射。
こう書くと、多肉だからと水くれが少ないわけではまったくないのがわかります。夏はちょっとせわしない。
もちろんこのペースは環境によっては多肉が煮える・腐る原因になると思うので、そのまま真似しないでくださいです。うちの環境で、わざと保水しない土や鉢を使い、通風がよいためこうなるだけですです。
夏の休眠って必要か?
自分の場合、地上部が枯れる多肉以外は、頻度の多少はあれど水やりを絶つことはありません。…それはなぜか。私が「水を切る」という管理がへたくそだから。それと夏型冬型という区分を、一部の植物以外はあまり気にしていないので。
この夏型・冬型というのも覚えらんねーのよ。同じ属でも違ったりとか。上で「区分を気にしていないので」と書きましたが、冬型と言われている植物がうちでは夏でも元気だったりするので、こりゃあかん、植物の様子を見て管理したほうが確実だと思っただけなのです。
要は夏型だの冬型だのを多分に気にするあまり、その植物にとって水やりが少なすぎて枯れてしまうくらいなら、少ない頻度での潅水はしてもよいでしょって思うのです。
夏に元気の無くなる多肉
うちで、あからさまに夏に元気の無くなるのはアエオニウム。
今年は特に暑いですもんねー。いつもならもうちょっと葉っぱがくっついてるんですが、なにやら盆栽的なすっきりとしたお姿に。といって水を切るわけではなく、まあ乾いたらやってます。
そもそもおケケのあるタイプって夏は苦手といいますが…そうですね、カランコエの兎さんもあまり元気ないっすね。そして下は「冬型」「高温多湿に弱く、夏は休眠」と書かれているコチレドンの熊童子。
まああの、花期です花期。毎年水も控えず日の当たるこの場所にいますが、とにかく元気。
ところで花期と生長期の関係がわからん。花期と生長期が同時の植物も、離れている植物もあるし。なぜその時期が花期なのか。生長期なのか。危機を感じると花を付けるのは本当なのか。…ああだめだ、植物学とかその手の本読まないと馬鹿すぎる。
夏でも冬でもそうだけど、いつもと同じ管理をしていても新芽を出さなくなったり、ハリツヤがなくなったり元気じゃなくなったり…そうしたら「生長期ではない」ということだと思います。
ただまあ、私が偉そうなことを言えないのは、だからどうだっていうのではなく、基本は「鉢が乾ききったら水をやる」という別段変わらない管理をしちゃうことなんだけど。
スペースが限られているし、衣替えのように季節によって場所替えしたりもほとんどしません。そんな感じでいい加減に数年多肉をやっております。手の尽くしようもなくダメになった植物も多々あるけれど、それはうちのベランダでの「自然」なのだと割り切っています。
まとめになってないまとめ
水をやっても水をやらないでも駄目にしちゃう。
一体どうしたらいいのよ。
最初は可愛かったけど、多肉キライ! ニガテ!
多いよねえ。でもさ、多肉ったって植物なのよ。
その植物が、どういう環境が好きか考えたことあります? もともとどういう土地にいた植物か…なんて思いをはせたことはあります? 自分が植物を置いている環境がその植物に適しているかどうか、考えてみたことはあります? 失敗を糧に次はこうしよう、と工夫したりしてますか?
自分はまだまだ試行錯誤。
植物にはいつも教えられることばかりです。(枯れるとか、くちゃるとかへたるとか、事後報告の形でね…)
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コメント
私、たぶん(枯らしてはないけれど)水やらなすぎ派!!
この前うっかりざぶざぶ大雨に当ててしまったら、その後ベランダの肉達がみるみる新芽や葉を出して成長をしてました(笑
全然成長しないな〜、多肉、って思ってたけれど極端にギリギリの水やりだった模様です。。。
私はハオが週1〜1.5週に1回、ベランダ多肉は様子を見つつ通常月1ですもの・・・ははは。少なっっ!
うちは西向き寄りなので植物にはストレスだらけのベランダです^^;
夏は最悪で日差しがガンガン。通風だけは良いので救いですが悩みどころ満載です。
来年はどうしようと(今年は諦め半分w)思っていた時でしたのでとても勉強になりました。
我が家に合わせて考えて行きたいと思います。
長々失礼致しました。
始めての夏越し、そしてこの異常気象、かなり苦戦していて、たくさん徒長させたり焦がしてしまいました(T.T)
この記事を拝見して…なんだか目からウロコです!興味深い記事、ありがとうございます♪
来年の夏は、今年よりもっとうまく多肉ちゃんと向き合えるように、今年はお勉強期間だと思って、よく観察しています。
ちなみに、こちらでは、土や化粧砂(というんでしょうか?上に乗っている石…)は、どのようなものを使用しているか、教えていただけると幸いです。
いつも、拝見させていただいておりました。
実は、今年初の夏越しなのです。
苦戦しております。
色々変えてみてダメにしたり、変えないままダメにしたり。
大好きハオルチアの扱いに困ったり。
陶器の鉢が熱くなりやすいっていうのは、知りませんでした。
アドバイスをもらった気がします。自分のおうちの環境にあった育て方をしたいです。
がんばります。
水遣ると煮えちゃうしぷよぷよになって腐っちゃうし、ということで夏の水やりを敬遠する人は少なくないと思うのですが、環境さえきちんとしてやればほそぼそと水やりしてやったほうがよいですよね。
でも、もし乾きにくい環境にあるのなら、そんで植物が生きているのなら、yuccoさんのやり方で良いと思うけどな。逆に「そうか水をやるのか!」ってかえってダメになっても困るので(笑)
■ゆすらさん
はじめますてー (*´∀`* )
西向きはきついなー。ごめんなさい、この記事は完全に東向きベランダの話だから、まったくそくしてないので申し訳ないです(泣)
まあでも置き場所が変えられないのなら、遮光を考えるしかないですよね。なんていうか、どうしても無い物ねだりになっちゃうんだけど、置かれた環境でなんとかするしかないもんね。お互い工夫してがんばりましょ!
長々上等!w
■marqueeさん
どうもいらっしゃい!
今年の夏はほんとあついですわー。
でも私も、はじめたては(いや今でも、今のほうが?)試行錯誤していましたし、その頃は今みたいにブログが多くなかったから情報を探ったり工夫したり…しきれなかったり…(笑)
さてと。土ですか?
上に見えている石…というのが主成分なのですが(笑)
化粧砂とかは使ってないものでして。
私が今使っているのは、硬質赤玉土・富士砂・軽石・珪酸塩白土です…確か。赤玉土が3割から4割ですが、たぶん大勢の方は、こんなブレンドだと乾きすぎて大変かと(笑)。なので、一番簡単でよく皆さんがやっておられるのは、
・多肉サボテン用土(石ベースのもの)に赤玉土や鹿沼土を加える
・ゴールデン粒状培養土に軽石を加える
らしいです。土に関してはねー…そのときの自分的ブームがありまして、年によっては硬質鹿沼土が入ったり、くん炭や腐葉土を入れていたりします。
長くなりましたが、こんな感じで。
■ニワさん
初めましてー。
初の夏越し!それはもうどきどきわくわくですね!(笑)
経験、試行錯誤、工夫、これは一番の武器ですから。やってみないとわからないこと、他の人と同じようにしてみてもだめなこと、たくさんあります。
とにかく植物とよく対話をして。(怪しい人にならない程度に
がんばりましょう!
熊童子の花は見たこと無かったです。咲く気配すら見たことありません。
植物の状態はもちろんのこと、栽培している場所の条件に合わせて管理するのが大切なんでしょうね。
といいつつ、うちでは熊童子黄斑が夏に葉を落としてしまう事が多いです。今年は大きな株も買ってみましたが、ぽろぽろ葉を落としてます。
実は今年の夏、熊童子黄斑をわざと学校の中(昼だけクーラー有ったりなかったり)に放置してまして、その時は何ともなかったのです。でもさすがに蒸れると思って外に出したら落葉しました。あのまま室内に置いてたらやり過ごせたかもしれません。
いつも冬になって涼しくなると盛り返すのですが、できれば夏も元気でいて欲しいです。
落葉モードに入るか入らないかってのが分かれ目なんですかね。その原因が知りたいです。暑いからってだけじゃない気がします。
一方、夏に弱いと言われているセダム・ヒントニーは、うちでは夏に一度も枯れたことがありません。梅雨から夏にかけて水は3ヶ月くらい与えません。
あと、今年の夏は冬型の芋が夏に生長してて不思議です。
お邪魔しました。
熊童子ねー。夏に調子崩すケース多いですよね。
いずれにしても、気候のきついときに(暑いのでも寒いのでも)慣れている場所を動かすのはデンジャラスかもしれませんね。
うちのは、下葉がふにゃって枯れ落ちてたりはします。ただ、この記事の熊童子についてはもうこの場所で数年君臨しているので、ある程度植物側に耐性(あるいはあきらめ)のようなものができているのかもしれません…(笑)
昔はどうだったろうな。昔こそ冬が、夏がなんていうのはもっと考えていなかったので、たぶんふつーに水遣ってただけだと思うのですが…とにかく、環境が大きく影響することだけは確かですね。やっぱ風通しがいいからかなあ。なんで元気なんだろう。
>今年の夏は冬型の芋が夏に生長してて不思議です。
へえ!それは面白い、興味深いですね!
というか、異常気象の表れなんでしょうかね…