さて、と。ではいきますか。
今回、[企画告知] この会話をご当地方言で訳してプリーズ!に乗っかっていただき集まったのは、自分と男爵さんの河内弁を含めてなんと21弁! 5つ来れば万々歳と言っていたのに、ありがとうございます。
地図にするとこんな配置(クリックで地図が拡大します)。
良い感じで散らばりましたねー。惜しむらくは北海道、沖縄、そして関東北部なんかの言葉も聞いてみたかったなあというところ。茨城の上京したての子なんて、もう口からミラクルですよイヤほんと。
隠し球をお持ちの方は、コメント欄等でお待ちしてます。
私ね、昔から国語好き人間だったので、こういう話がやたら好きなんです。だから突き詰めていったらいつまでも記事が終わらないというか、下調べの段階でネットから離れられなくなってしまうので、つとめて、つとめてサラっと行きますね。
基本形のコレクタさん
「あれー、コレクタじゃん。お前も来たの?」
「お。久しぶりじゃん、元気? どうよココ?」
「んー。可もなく不可もなくって感じ?」
「つぅか上にいるのボルシー? お前相変わらずモケケだなぁー」
自分はお国言葉がほぼない関東人間ですが、鹿児島弁だと「わっぜモサモサしとるがねー」みたいな感じになると思います。モサモサ、かはわからないけど。ばーちゃんの東京・八王子言葉だと「あれ、コレクタじゃんかよぅー」てな感じですかね。
ではそろそろ、北から降りてまいりましょうか。コレクタさん、驚異のバイリンガルならぬ20リンガル!
コメント欄で全部読んじゃっている方も、再びお国言葉の旅へレッツゴー。チャクウィキ、Wikipediaのリンクを付けておきましたので、お暇な方はどうぞ。
青森県・津軽弁 のコレクタさん
「おろーコレクタでねんずな。おめも来てらったんだの〜。」
「わぃ〜まんずしばらぐ。まみしくしてらが?こごどんだ?」
「いぐも悪ぐもねぇいんたな。」
「したっけそっちさいるのボルシーでねんずな。なぁもしゃらもしゃらって、なも変わんねくてらべなー。」
「へばの〜」でおなじみ(か?)、ルーツはいにしえの大和言葉! カチョイイ! なんていうか、とにかく津軽弁が話せたら神、ってことだと思うw(青森の言葉/津軽弁 - Chakuwiki、津軽弁 - Wikipedia)
山形県・村山弁 のコレクタさん
「うー、コレクタだ。おめえもきったっけのが?」
「ぅ〜う、久しぶりだどれぇ、元気だっけが?コゴどいなやあ?」
「んー。いぐもわるぐもねがなあ。」
「あいや上さいんのボルシーい?おめだらいっつもモサモサてしったなあ」
私がアフレコすると超スローで非常に変な方言モドキになります…(山形弁 - Wikipedia)
山形県・庄内弁 のコレクタさん
「あれぇー、コレクタでねが。おめえも来たのがぁ」
「やんだごだぁ。久しぶりだのー、元気だが?どうだでこごは」
「んだのー。えぐもねっけども悪ぐもねぇなぁ」
「したば上さ居だのはボルシーだが? おめえももじゃらもじゃらって変わらねっけのぉー」
村山弁を届けてくださった方のコメントでは、“「標準語の「わー」「あー」「えっ」「おー」等の感嘆詞は、すべて「うー」です
(抑揚でニュアンスが変化)。標準語の「きゃー」は、「うおー」となります」”とのこと。(山形の言葉 - Chakuwiki、庄内方言 - Wikipedia)
新潟県・新潟弁(三条) のコレクタさん
「あれー、コレクタらねっかさ。お前も来たんだ?」
「お。久しぶりらね、元気らった?どんげらココ?」
「んー。可もなく不可もなくって感じらろっかね?」
「つうか上にいるのボルシーら?お前相変わらずモケケらねー。」
らるらるられらねー。私なら絶対に噛むな。
新潟県・新潟弁(魚沼+東北MIX) のコレクタさん
「あら、コレクタじゃんか。おめーも来たがん?」
「おぉ。久しぶりじゃねっけそー、あちこたねぇけ? どうよココ?」
「ん。可もなく不可もないな?」
「上にいんのボルシー? おめーさんも変わらずもっさもっさしてーがん」
別に、方言は「都道府県」でクッキリ分かれるはずがないんですが、やっぱりここまで違うとビックリですね。
そういえば新潟の知り合いが「だからさー」の意味で「だっけんそー」と言っていて、しばらく仲間内で流行りましたね(笑)。「したっけさぁ」という言い回しもバイト仲間でよくやったもんです。(新潟の言葉 - Chakuwiki、新潟弁 - Wikipedia)
茨城県・茨城弁 のコレクタさん
「おい、おめコレクタだっぺ。おめも来たの。」
「久しぶりだな。元気にしでだ? で、どんな塩梅よ、ここ?」
「あ、しみじみしねえけどまあまあいがっぺ。」
「したっけ、上にいんのボルシーか?おめはいづもかわんねなー。」
コメント欄にていただいた、私が待ち望んでいた茨城弁w
なんか茨城弁って懐かしいような、ほっとする感じがするのよねー。どうもありがとうございました。(茨城の言葉 - Chakuwiki、茨城弁 - Wikipedia)
静岡県・遠州弁 のコレクタさん
「やいコレクタだらぁ? あんたも来ただぁ!」
「やー! ばか久しぶりだら!元気だっただ? で、ココどうなん?」
「あー。良くもないし悪くもないらー?」
「てか上んのボルシーけ? あんたまぁ変らんでぇばかモケだらあw」
失礼ながら、遠州弁というのを初めて聞きましたらーw
接頭語に「ばか」を付けるのは割と関東でも多いかな?(静岡の言葉 - Chakuwiki、遠州弁 - Wikipedia)
岐阜県・恵那弁(東濃 美濃弁) のコレクタさん
「なにぃー、コレクタやに。あんたもこやーたか?」
「よお。やっとかめー、元気?どうやのココ?」
「んー。まぁ、アカンこともないに。」
「ちゅうかよ上におるのボルシーやらぁ〜?あんた前から変わっとらんねー。」
やっとかめー! これ、久し振りって意味だったんだ。(岐阜の言葉 - Chakuwiki、美濃弁 - Wikipedia)
愛知県・名古屋弁(名古屋+知多+三河MIX) のコレクタさん
「お!コレクタじゃん。おみゃーも来たんか?」
「やっとかめだな〜、元気しとるきゃ〜? んで、どうよココ?」
「んー。なんともにゃーだわ」
「つぅか、上におりゃーすのボルシーだらぁ? おみゃーさんも変わらんなぁ〜」
「やっとかめ」こちらにも健在。
漢字で書くと「八十日目」なんだそうですね。(名古屋弁 - Wikipedia、三河弁 - Wikipedia、
愛知県・名古屋弁(じじばばバージョン) のコレクタさん
「なぁにー、コレクタだがね。おみゃーさんも来たんかね?」
「どえりゃー、久しぶりだがね、元気にしとったかね?ほんで、どーだねココ?」
「(ん)まー。まーまーだがね」
「ほんで上におるのはボルシーかね?おみゃーさんは相変わらずモケケだでいかんわー」
愛知でも上はニコちゃん大王、下は剣菱万作というイメージw
下は某おぐりんさんなのですが、“最後の「いかんわー」は誉め言葉です。「どえりゃー旨いでいかんわー」と使いますw”とのこと。現在の「ヤバい」と同じような使い方かな。
うちの父が名古屋出身なんですが、すぐに都会に出てしまったのであまり訛りはナイですね。ただ、主語と動詞の間の「が」を抜いてしゃべることが多いかも。(愛知の言葉 - Chakuwiki)
大阪府・河内弁 のコレクタさん
「おー! コレクタやんけ! お前も来たんけ!よー来たの!」
「おっ! メチャ久しぶりやの!元気しとったか? で、ココどないや?」
「そやな〜・・・ボチボチちゃうか」
「何や。上のおのれはボルシーちゃうんけ! 何やお前、変わらんのー!」
やっぱりこの河内弁の勢いというのは群を抜いた物がありますなあ。(河内弁 - Wikipedia)
大阪府・南部 のコレクタさん
「いや!コレクタちゃう〜?あんたもこっちきたん?ようきたなぁ〜」
「ほんまや めちゃ久しぶりやんかぁ〜 元気にしとったん?ここらどんなん?」
「そやね まぁまぁちゃう?」
「なんや〜 上におるんはボルシーちゃうのん あんた全然変わらんねぇ」
そして同じ大阪でも、地域も性別も違うとこのようにはんなりと。
マジ惚れそう (*´∀`* )らりっほぅ
ちなみに私が人生で初めて衝撃を受けた関西弁は
「あれちゃうちゃうちゃうんちゃう?」ですたw(大阪の言葉 - Chakuwiki、大阪弁 - Wikipedia)
京都府・京都弁 のコレクタさん
「あら〜コレクタさんやん。よーきはったな〜。」
「ほんま、ご無沙汰してしもて。元気にしたはった?ここらはどうえ?」
「ん〜まあまあやねぇ。」
「あれ〜上はボルシーさんやんか〜?あんた全然かわらへんね〜。」
古来よりの日本の首都。由緒正しき、奥ゆかしき日本人のこころが京都弁には詰まっているのです。おお、いいこと書いた。(京言葉 - Wikipedia、京都の言葉 - Chakuwiki)
京都府・祇園な京言葉 のコレクタさん
「いやぁ、コレクタはんやん。あんたはんも来やはったん〜?」
「ひゃあ、お久しぶりどすなぁ。元気にしてはりましたん?ここらへんはどないどすのん?」
「そうどすなぁ。へぇ、まぁまぁちゃいまっしゃろか〜」
「そういうたら上にいやはんの、ボルシーはんどっか?あんたはん、相変わらず毛深こおすなぁ」
舞妓の! 舞妓はんのかほりがするー!
毛深こおすなぁ、とか私も言ってみたい(どんなシチュエーションだ
(京都 - Chakuwiki)
和歌山県・紀州弁(和歌山南部) のコレクタさん
「なんや、コレクタやらよ。お前も来たんかよ〜?」
「お。ひっさしぶりやらよ〜、元気にしやるか? なっとうなココ?」
「んー。えーともわりともないなぁ。」
「ちゅうか、上におるテキらボルシーちゃうんかよ〜、 お前相変わらずモケケしたぁるな〜」
大阪に近いのに、印象はまったく違いますねー。「テキ」ってなんだ? と思ったら、誰かを挿して言う言葉のようです。(和歌山の言葉 - Chakuwiki、紀州弁 - Wikipedia)
そして、緑ブログではアクセスが少ない地域なのですが、意外なことに四国からは三県もいただきました! ありがとう。
徳島県・阿波弁 のコレクタさん
「あれー、コレクタちゃう?アンタも来たん?」
「いやー、久しぶりやんけ。元気にしよった?どうでココ?」
「ほぅやなー。よぉも悪ぅもないなぁ。」
「ちょぉ!上におるんボルシーけ?アンタ変わらんなぁー。」
シロートには大阪の言葉と区別が付かないが、そこには実は明確な違いがあるのだそうで。(徳島の言葉 - Chakuwiki、徳島弁 - Wikipedia)
高知県・土佐弁 のコレクタさん
「あらぁ、コレクタやないかえ? いやぁー、あんたも来たがぁ?」
「いやぁ。久しぶりやねぇ、元気にしちゅうかえぇ? どうでぇココ?」
「そぉやねぇ。可ものう不可ものういう感じやろうかねぇ?」
「ありゃぁ?上におるがはボルシーやないかえ? あんたも相変わらず毛がいっぱいやねぇ」
おまんら許さんぜよ! があまりにも有名な高知のお国言葉。とか書いてますがこれ広島弁だと思ってました…(高知の言葉 - Chakuwiki、土佐弁 - Wikipedia)
愛媛県・伊予弁 のコレクタさん
「どしたんぜぇ コレクタじゃないんかぁぃ? あんたも来たんかい?」
「がいに 長いことおうてなかったなぁ〜元気じゃったぁ〜? ココどがいなんぜぇ?」
「そうじゃなぁ〜 エエ事も悪い事もないんぜぇ」
「そうそう、上におるんボルシーじゃないんかぁぃ? あんたいっつもじゃけどエライ毛ギリじゃなぁ」
「東・中・南予で方言に大きな違いがあり、言葉が通じないこともある」ってのがすごいね。南に行くほどゆったりするのだそうです。(愛媛の言葉 - Chakuwiki、伊予弁 - Wikipedia)
山口県・山間部 のコレクタさん
「あら、コレクタじゃーね。あんたも来たそかね?」
「あれー。ぶち久しぶりじゃねえ、元気かいね。どねぇかねここは?」
「んー、良ぉもないけど悪ぅもないっちゅうかんじかいね」
「ちゅうか、上におるのはボルシーかいね?あんたら変わらんねぇ」
なんか、夏休み、田舎のばーちゃんち…みたいなニュアンスだ。「ぶち」は特徴的な言い回しらしいです。(山口弁 - Wikipedia、山口の言葉 - Chakuwiki)
福岡県・筑豊弁 のコレクタさん
「なーん、コレクタやん。あんたも来たと?」
「ほーんと久し振りやん、元気しとるん?ココっちどげある?」
「そーやね、どげんもこげんもないんやない?」
「あら〜?上におるのっち、ボルシーやないと?あんたもいっちょん変わらんごたーね。」
コレクタさん、ついに九州に上陸したとー。
九州の方言はこれまた分化しすぎてていっちょんわからーん! でも、女の子が博多とか福岡のコトバでしゃべってるの、すごく好きです。(日本語の方言 - Wikipedia、福岡の言葉 - Chakuwiki、筑豊弁 - Wikipedia)
宮崎県・宮崎弁(宮崎南部) のコレクタさん
「あれーコレクターやと。あんたもきたとねー」
「てげーあわんかったが、どんげねー。」
「ん、てげーあわんかったねぇー。元気しちょっちゃが、よかよー」
「してんよー上におっとはボルシーやっちゃろかい?。かわっちょらんごたよねー。」
いわゆる「宮崎をどげんかせんといかん」で一躍有名になった宮崎弁。私、宮崎には行ってないんですよねー。本場でチキン南蛮が食べたいよー!(宮崎の言葉 - Chakuwiki、宮崎弁 - Wikipedia)
※厳密に言えば「○○弁」のあたりは正確じゃなくてもっと地域的な○○弁かもしれないし、細かい語尾やニュアンス・年齢性別の違いもあるし、…ここの例が「○○弁」を代表する言い方というわけでもないので、そこらへんはご了承。ま、そんなことは皆さんのほうがよくご存じですよね。
いやー、コレクタもいろいろと旅をしたもんだw
もし行き先がうちでなかったら、違う場所で、違うお国言葉を聞きながら生長したんでしょうね、こいつは。
それにしても日本一周、旅行でもしてきた気分。たぶん、誰よりも私が一番楽しんでるに違いないですよ、この企画。こんなブログやっていなかったら、絶対に聞けなかったろうもんね。
皆さんも、ここぞと胸を張ってお国言葉を書いてくださったんでしょうね。変換などしづらかったでしょう、すんません。
本当に羨ましいな。
皆さんの言葉、そしてふるさと、大事に守っていってくださいね。
それではまた、第二弾の企画でお会いしましょー!(あればな)